[特集]

Q&Aで学ぶデジタル放送(13):デジタル放送を受信するために必要なものは?

2008/08/04
(月)
亀山 渉

このコーナーでは、最新のICT(情報通信技術)のキーワードをQ&A形式でわかりやすく解説していきます。
現在、地上デジタル放送から、BSデジタル放送、CSデジタル、CS110°デジタル放送に至るまで、さまざまなデジタル放送が利用でき、多彩な放送を受信できるようになりました。ここでは、これらのデジタル放送と、今までのアナログ放送やインターネットとの相違点から、デジタル放送時代の法制度までを解説していきます
今回は、デジタル放送を受信するために必要なものについて説明します

Q&Aで学ぶデジタル放送(13):デジタル放送を受信するために必要なものは?
Q13

Q13:デジタル放送を受信するために必要なものは?

デジタル放送を受信するためにテレビ以外に何か特別なものが必要ですか?

A13

最も簡単な方法は、デジタル放送対応のテレビを購入することです。BSデジタル放送対応のテレビの場合、後はBSデジタル放送用のアンテナを購入して接続すれば、家庭でBSデジタル放送を受信することができます。また、地上デジタル放送の場合も同様に、地上デジタル放送対応のテレビに地上デジタル放送用のアンテナを購入して接続すればよいのです。

ただし、地上デジタル放送はUHF帯(Ultra High Frequency、極超短波。300MHzから3GHz帯)で放送していますので、従来の地上アナログ放送で利用していたUHFアンテナを、向きなどを変えて、そのまま利用することもできます。

また、家庭のアナログ・テレビを利用してデジタル放送を受信するには、「デジタル放送受信チューナー」あるいは「デジタル・チューナー」と呼ばれる機器とアンテナを購入し、チューナーをアナログ・テレビにつなぐことによって、デジタル放送を受信することができるようになります(図1-12)。

ただし、HDTV(あるいはハイビジョン)と呼ばれる高画質の放送は、従来のテレビの画質に変換されて表示されることになりますので、高画質を楽しみたい方は、HDTV対応のデジタル・テレビを購入するほうがよいでしょう。

図1-12 デジタル放送時代のテレビの利用法(クリックで拡大)

※この「Q&Aで学ぶ基礎技術:デジタル放送編」は、著者の承諾を得て、好評発売中の「改訂版 デジタル放送教科書(上)」の第1章に最新情報を加えて一部修正し、転載したものです。ご了承ください。

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