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日本オラクル、電力供給の効率性向上など支援する電力網管理システムの最新版を発表

2015/05/20
(水)
SmartGridニューズレター編集部

2015年5月20日、日本オラクル株式会社(以下:日本オラクル)は、オラクルの電力網管理システムの最新版「Oracle Utilities Network Management System Version 1.12.0.2」を発表した。

最新版では、スマートグリッド上の蓄電池、風力発電機や太陽光発電機による再生可能エネルギーを管理対象として拡充し、スマートグリッドの包括的管理が可能となった。これにより、スマートグリッドを活用した効率的かつ安定的な電力供給を支援し、電力会社のニーズに応える。

「Oracle Utilities Network Management System」は、電力会社が管轄地域への電力供給が安定的に実施されているかを監視し、停電が発生した場合は即時に回避策としての供給経路をシミュレーションして実行し、さらに停電箇所が復旧した際には、再度もとの経路に戻すといった電力網の監視・管理を行うためのアプリケーション製品である。

データベースやミドルウェアなどの技術基盤や公益企業向け業務アプリケーション群「Oracle Utilities」などのオラクル製品は、世界の公益企業2,600社で導入されている実績があり、「Oracle Utilities Network Management System」は、「Oracle Utilities」の重要なコンポーネントの1つである。日本でも、「Oracle Utilities」製品やオラクルの高速データベースマシン「Oracle Exadata Database Machine」をはじめとする技術基盤を、公益企業向けに展開している。

従来の「Oracle Utilities Network Management System」は、送電網の監視および制御を行うSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition/監視制御システム)と呼ばれる仕組みを活用し、電力を各家庭、企業や工場などの電力需要者に供給するプロセスの監視と管理を行うための機能を提供してきた。

最新版のシステムでは、太陽光発電機、風力発電機や蓄電池などのスマートグリッド上に設置されたSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition/監視制御システム)より電力量のデータを取得、監視、管理する。さらに、これらの再生可能エネルギーによる電力を、電力需要者に最適な供給をするプロセスも提供する。これにより、日本でも今後さらにスマートグリッドが普及した際、電力会社による効率的かつ安定的な電力供給を支援する。


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日本オラクル

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