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三菱電機、事業拡大に向けた電源装置・系統制御システムの増産体制を構築

2015/06/12
(金)
SmartGridニューズレター編集部

2015年6月12日、三菱電機株式会社(以下:三菱電機、東京都千代田区)は、電源装置・系統制御システムの増産体制構築のため、神戸地区(兵庫県神戸市)構内に投資額約65億円で制御盤の新工場を建設し、2016年6月から順次稼働を開始する計画を発表した。

同建設計画により、交通システム分野における列車への電力安定供給や、電力システム分野における風力・太陽光発電などの再生可能エネルギー普及による電力系統安定化とスマートグリッド対応などの需要拡大に対応し、事業の拡大を図る。同工場の概要は表のとおり。

 

表 新工場の概要
所在地 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番2号(神戸地区内)
建築面積 4,600m2(延床面積約23,300m2)
構造 鉄骨(S)造、地上6階建
用途 生産試験エリア、事務所エリア
主な生産品目 ・電源装置注1
・系統制御システム(系統安定化機器注2、系統用保護継電装置注3、電力系統監視制御システム注4など)
着工
竣工予定
着工:2015年6月
竣工:2016年5月(2016年6月から順次稼働予定)
投資額 65億円
環境・省エネ対策

三菱電機の最新機器を導入し、年間あたりのCO2排出量を300t削減

  • 全フロア LED照明(調光制御)
  • 高効率機器(変圧器・空調機・換気設備)
  • 太陽光発電(160キロワット)、昇降機(回生コンバーター)
  • 熱負荷低減(小庇、断熱複層ガラス)、屋上緑化(約200m2)

 


▼注1
交通システム(地上系)や電力システム分野の受変電施設へ、需要家に最適な電力供給(電圧や周波数を調整)を行うための制御盤

▼注2
天候の影響を受ける風力や太陽光発電等の電力系統の安定化を図る目的で、電力設備の変電所に用いられる制御盤

▼注3
系統事故などから電力設備の保護を行う目的で、変電所などに設置される制御盤

▼注4
電力系統を監視制御するための計算機システム(中央給電指令所・給電制御所・配電自動化システムなど)

■リンク
三菱電機

 

 

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