[ニュース]

ALSOKとホーチキ、「水素ステーション安全対策パッケージサービス」を提供開始

2015/07/21
(火)
SmartGridニューズレター編集部

2015年7月21日、綜合警備保障株式会社(以下:ALSOK、東京都港区、代表取締役社長:青山 幸恭)とホーチキ株式会社(以下:ホーチキ、東京都品川区、代表取締役取締役社長:金森 賢治)は、水素ステーションの安全安心な利用に貢献し、防犯、防災対策をワンストップで提供する「水素ステーション安全対策パッケージサービス」の提供開始を発表した。

同サービスは、防犯対策のみならず、売上金管理から防災対策まで水素ステーションに必要な安全対策をワンストップで提供する。各特徴は下記の通り。(図1参照)

  • 防犯対策
    水素ステーションでは超高圧の水素を扱うため、資格を保有した取扱者が正しい手順で取扱う必要があり、それ以外の人が水素ガスディスペンサーなどに触れることは非常に危険な行為である。ALSOKでは、水素ステーション内に画像センサーを設置してセンサーで異常を監視する。侵入者を検知した場合、画像を監視センターへ送信し、監視センター員が、現地に設置されたスピーカーを通して侵入者へ警告し、被害の拡大防止に努める。また、水素ガスディスペンサー内にもセンサーを設置し、不正行為を確実に検知する。
     
  • 売上金管理
    売上金の管理は、従業員にとって大きな負担となっている。1日の売上金の精査以外にも、精査後の現金を「事務所内の金庫に保管する」「夜間金庫へ預けに行く」といったリスクがある。そこで、従業員の安全確保と業務の効率化を同時に実現できる「入金機オンラインシステム」を設置し、売上金の計算・保管・入金をシステム上で行う。なお、売上金を投入した時点で現金はALSOKの管理下になるため、現金管理にかかわるリスクを大きく低減させることができる。
     
  • 防災対策
    水素ステーションは、高圧ガス保安法・建築基準法・都市計画法・消防法などの法令による規制の対象であり、安全に運用するために各種の安全措置を講じることが義務付けられている。ホーチキでは、自動火災報知設備以外にも、水素ガス漏れ検知センサー、温度センサー、炎感知器、および散水装置といった機器を提供、またそれらの機器の設置に関する設計、施工など、関係法令で設置義務のある安全対策を提供する。

 図1 「水素ステーション安全対策パッケージサービス」サービス全体像

「隣接施設の火災に連動した散水装置の起動」について、ホーチキでは、水素ステーションの安全性をより高めるために、水素ステーションの隣接施設での火災発生時に、その火災信号をトリガにして水素ステーションの散水装置を起動する特許を取得している。これにより確実に水素ステーション設備を冷却、保護することが可能であり、被害の拡大を防止する。(図2 参照)
 図2 「隣接施設の火災に連動した散水装置の起動」イメージ


■リンク
ALSOK
ホーチキ

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