[特別レポート]

産業界の新たなビジネスモデルの創出を目指し『IoT推進コンソーシアム』が設立 —IoT/ビッグデータ/人工知能時代に対応した活動を展開—

2015/10/30
(金)
SmartGridニューズレター編集部

IoT/ビッグデータ/人工知能によって、産業・社会構造が大きく変革しつつある時代を迎えているが、去る2015年10月23日、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)に関する技術の開発・実証や新たなビジネスモデルの創出などの推進を目指して、産官学をあげて次世代に挑戦する「IoT推進コンソーシアム」の設立総会が開催された。会場(帝国ホテル東京)には、750社800名を超える会員が参加した。
同総会では、会長には村井純・慶應義塾大学教授、15名の運営委委員が選出され、IoT推進コンソーシアム規約(案)などが承認された。総会には、高市早苗・総務大臣と林幹雄・経済産業大臣も出席し、日本のIoT最前線の取り組みをアピールした。

▲満席となった「IoT推進コンソーシアム」設立総会の会場(帝国ホテル東京)。壇上には、左から鵜浦博夫(NTT社長)、中西宏明(日立製作所会長兼CEO)、村井純(慶應義塾大学教授)、林幹雄(経済産業大臣)、高市早苗(総務大臣)、星野剛士(経済産業大臣政務官)、太田直樹(総務大臣補佐官)の各氏が列席。同コンソーシアム会長には村井純 慶應義塾大学教授が選出された。

▲満席となった「IoT推進コンソーシアム」設立総会の会場(帝国ホテル東京)。壇上には、左から鵜浦博夫(NTT社長)、中西宏明(日立製作所会長兼CEO)、村井純(慶應義塾大学教授)、林幹雄(経済産業大臣)、高市早苗(総務大臣)、星野剛士(経済産業大臣政務官)、太田直樹(総務大臣補佐官)の各氏が列席。同コンソーシアム会長には村井純 慶應義塾大学教授が選出された。

IoT推進コンソーシアム設立の背景

IoT推進コンソーシアムは、最近のIoTやビッグデータ、人口知能(AI)などの急速な発展を背景に、従来の産業構造が急速に変化し始めている現状をとらえ、これらに対応するために、日本の産業を飛躍的に活性化することを目指して設立された。

国際的に見ると、表1に示すように、ドイツでは第4次産業革命と位置付けて推進されている「Industrie 4.0」、米国ではGEやシスコシステムズなどの先進企業による「IIC」(インダストリアル・インターネット・コンソーシアム)、そして躍進が著しい中国の「中国制造2025」など、IoT時代に対応した新しい産業分野のイノベーションが本格化し始めている。

表1 世界のIoTを活用した産業分野のプロジェクト例

表1 世界のIoTを活用した産業分野のプロジェクト例

出所 各種資料をもとに編集部作成

このような流れは、I-IoT(Industrial IoT)として大きな国際的な流れともなり、日本においても、日本のものづくり文化のさらなる進化・発展を目指して、「RRI」や「IVI」、「Industrie 4.1J」(表1)などが相次いで設立され活動している。

こうした国内外の動きのなかで、日本では2015年6月30日に「『日本再興戦略』改訂2015 —未来への投資・生産性革命—」が閣議決定されたが、この決定に基づいて、IoT・ビッグデータ・人工知能時代に対応し、産業や業種の壁を超え、行政の枠を超えた産官学の総力を結集した「IoT推進コンソーシアム」が設立されたのである。

IoT推進コンソーシアムのプロフィールと組織構成

 IoT推進コンソーシアムのプロフィールは、表2に示す通りであり、現在、全会員数757組織となっている。

表2 IoT推進コンソーシアムのプロフィール

表2 IoT推進コンソーシアムのプロフィール

出所 http://www.iotac.jp/をもとに編集部作成

 IoT推進コンソーシアムにおける組織構成と各WG(ワーキンググループ)の内容を表3と図1に示す。

表3 IoT推進コンソーシアムにおける各WG(ワーキンググループ)の内容

表3 IoT推進コンソーシアムにおける各WG(ワーキンググループ)の内容

出所 http://www.iotac.jp/をもとに編集部作成

図1 IoT推進コンソーシアムの組織構成

図1 IoT推進コンソーシアムの組織構成

出所 http://www.iotac.jp/

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