[特別レポート]

電力・ガス全面自由化に向けたティージー情報ネットワークの基盤改革

― プラットフォーム(クラウド)/アプリケーションフレームワーク/モバイルの新たな取り組み ―
2016/03/06
(日)
SmartGridニューズレター編集部

2016年4月からは電力の、2017年4月からはガスの小売全面自由化がスタートする。エネルギー業界では、今まさに地域や産業の垣根を越えた市場への参入が始まっている。東京ガスグループは、2015年10月15日、電力小売全面自由化に合わせて電力事業への本格参入について発表した。同社はすでに2011年11月、「チャレンジ2020ビジョン」を発表。その実現に向けて、2015〜2017年度(ステップ期間)における3つの主要施策「総合エネルギー事業の進化」「グローバル展開の加速」「新たなグループフォーメーションの構築」を2014年11月に発表し、取り組みを進めている。
このようなエネルギー業界全体の大きな変化に対応するため、株式会社ティージー情報ネットワークは、東京ガスグループ向けシステムの新たな基盤改革を進めている。ここでは、同社の基盤戦略推進部 アプリ基盤グループ マネージャー 上田 志雄(うえだ ゆきお)氏への取材を元にレポートする。

東京ガスの「チャレンジ2020ビジョン」

表1 東京ガスのプロフィール

表1 東京ガスのプロフィール

出所 東京ガスのサイト(http://www.tokyo-gas.co.jp/Annai/kaisha/index.html)と決算説明資料(http://www.tokyo-gas.co.jp/IR/library/pdf/ktsn/150428presen.pdf)をもとに編集部が作成

 東京ガス(表1)が2011年11月に発表した、2020年までのグループ経営ビジョン「チャレンジ2020ビジョン」(以下、2020ビジョン)(図1)注1は、大きく5本柱で構成されている。事業構造や事業基盤を発展・拡大することによって、LNGバリューチェーンの「バリュー」(価値)を高め、顧客や株主に還元するとともに、広く社会に貢献していく方針を発表した。

図1 「チャレンジ2020ビジョン」東京ガスグループが目指すこと

図1 「チャレンジ2020ビジョン」東京ガスグループが目指すこと

出所 「チャレンジ2020ビジョン」2011月11月、東京ガス発表資料より

 事業構造については、中核である都市ガス事業の進化・発展に加え、電力事業、エンジニアリング事業、広域ガス事業など、第二、第三の柱となる事業を確立し、「総合エネルギー企業グループ」を実現していく。現在(2009〜2011年度平均)のガス、LMG販売、電力、海外事業の事業構造は、2020年には図2に示すように、ガス事業50%、電力・その他事業25%、海外事業25%という構成比に変えていくことも示している。

図2 2020年の事業構造の姿(連結純利秋・事業別比率)

図2 2020年の事業構造の姿(連結純利秋・事業別比率)

出所 「チャレンジ2020ビジョン」2011月11月、東京ガス発表資料より

 また、事業基盤については、首都圏をベースとしながら、日本全国、さらには海外に事業展開して「グローバル企業グループ」を実現していく。


▼ 注1
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20111115-01.pdf

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