[イベント]

スマートコミュニティやIoT、M2Mの展示が目立った「第20回 ITS世界会議東京2013」

2013/12/01
(日)

スマートコミュニティとは、街全体の電力の有効利用や再生可能エネルギーの活用に加えて、都市の交通システムや住民のライフスタイルなどを複合的に組み合わせ、HEMSやCEMSなどのITを活用した最先端技術を統合した社会システムの基盤である。具体的には、スマートグリッドやスマートハウス、そして電気自動車をはじめとする次世代自動車や新たな都市交通システムなどがある。2013年10月14日~18日、東京国際フォーラムや東京ビックサイトで開催された「第20回ITS世界会議東京2013」では、スマートコミュニティやIoT(Internet of Things)/M2Mに関連する各社の取り組みも展示されており、その内容をレポートする。

Open ITS on the Next

写真1 「第20回 ITS世界会議東京2013」のパネル。日本開催は2004年の愛知県名古屋市開催以来、9年ぶり3回目。

写真1 「第20回 ITS世界会議東京2013」のパネル。日本開催は2004年の愛知県名古屋市開催以来、9年ぶり3回目。

今回の世界会議では開催テーマを「Open ITS on the Next」とかかげ、次の4つの会議コンセプトで開催された。

  1. Open Platforms:従来からの課題である交通安全・渋滞の解消・メガシティにおけるモビリティの質の向上
  2. Open Connectivity:環境負荷を低減する電動化等による移動と、スマートコミュニティと連動したエネルギーの最適利用
  3. Open Opportunities:ビックデータ処理による個人向け移動サービス
  4. Open Collaboration:レジリエント注2な交通社会システムの実現(防災・減災対応)

開催規模は会議登録者数4,000人、参加者数8,000人、参加国数60カ国以上、展示ブース700小間であった。

スマートモビリティ社会

トヨタ自動車では、人とクルマと街がつながることで実現されるスマートモビリティ社会において、次の4領域での取り組みについて展示。自動車を中心とした社会基盤をグローバルに展開する同社のソリューションを見ることができた。

写真2 「TOYOTA i-ROAD」。都市での渋滞や駐車スペース、低炭素で持続可能な街づくりへの諸課題の解決などのニーズに応える超小型2人乗り電気自動車(EV)。

写真2 「TOYOTA i-ROAD」。都市での渋滞や駐車スペース、低炭素で持続可能な街づくりへの諸課題の解決などのニーズに応える超小型2人乗り電気自動車(EV)。

(1)協調型ITS

すでに日本国内でサービスが開始されたITSスポット、DSSS注3に加え、実証実験を続ける次世代サービスについて紹介された。次世代サービスとは、右折時衝突防止支援、右折時歩行者見落とし防止支援、周辺車両認知支援などである。また、高速道路における車車間通信などを利用した次世代の高度運転支援技術の紹介もあった。

(2)次世代都市交通システム

人にも街にも社会にも優しく、最適な移動の実現を目指す交通サポートシステム「Ha:mo」(ハーモ)について、シェアリング車両とともに紹介。トヨタ車体製「コムス」、ヤマハ発動機製電動アシスト自転車「PAS」、パーソナルモビリティのコンセプトカー「TOYOTA i-ROAD」(写真2)など。

(3)エネルギーマネジメント

低炭素社会システム構築に向けた豊田市実証プロジェクト、EDMS(Energy Data Management System)を利用したエネルギー分析や、プリウスPHVの優れた環境性能と非常時の電力供給V2Hなどを映像で紹介。

(4)次世代テレマティクス

車両の位置や走行データなど、トヨタスマートセンターに収集された車両情報を自治体・企業向けサービスである「ビッグデータ交通情報サービス」やスマートフォン向けサービス「smart G-BOOK」を紹介。


▼ 注1
Intelligent Transport System、高度道路交通システム。

▼ 注2
レジリエント:回復が早い。災害が起きても、起きる前と同じ環境に回復させること。

▼ 注3
DSSS:Driving Safety Support System、安全運転支援システム。

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