[特別レポート]

IVI(インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ)が次世代工場(ものづくり)の公開シンポジウム2016-Spring-を開催!

― 20個のワーキンググループから製造業200社が発表 ―
2016/04/01
(金)
SmartGridニューズレター編集部

 国際的な第4次産業革命への取り組みが急展開し、ドイツのIndustrie 4.0、米国のIICなどが先行するなか、日本でもいよいよ本格的な取り組みが開始され、ダイナミックに動き出した。 日本では、「IoT推進ラボ」や「ロボット革命イニシアティブ協議会」(RRI)と連携して、新たに“ゆるやかな標準”による製造業の次世代ネットワークづくりを目指す「IVI」(インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ)が、先行する欧米に対抗できる体制を構築し始めている。
 ここでは、去る2016年3月10日に開催された「IVI公開シンポジウム2016 - Spring -日本のものづくりの未来を拓く!」(注1)(於:東京・虎ノ門ヒルズフォーラム、参加者450名。写真1)の取材を元に、最新動向をレポートする(注2)。

IoT時代を背景に、IVIが「IoT推進ラボ」と「RRI」と連携

写真1 参加者450名で満席となった「IVI公開シンポジウム2016」の会場風景

写真1 参加者450名で満席となった「IVI公開シンポジウム2016」の会場風景

 現在、日本の産業革命はIoT時代を背景に、

  1. 日本の次世代のあらゆる産業、すなわち製造分野から、モビリティ(自動走行)、医療・健康、農業、公共インフラ・建設、エネルギーなどの分野に至るまで、予算も含めて幅広い支援を行う「IoT推進ラボ」(IoT推進コンソーシアム傘下)
  2. 製造業における生産システム改革や、ロボット利活用推進、ロボット・イノベーション推進を行う「ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI:Robot Revolution Initiative)」
  3. “ゆるやかな標準”による製造業における次世代のネットワークシステムづくりを目指す、「IVI」(インダストリアル・バリューチェーン注3・イニシアチブ、2015年6月設立、表1)

    表1 IVI(インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ)のプロフィール

    表1 IVI(インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ)のプロフィール

    出所 https://www.iv-i.org/を参考にインプレスSmartGridニューズレター編集部が作成

の三者が連携し、活発な活動を展開している。

 IoT推進ラボ、RRI、IVIの3つの組織が連携して次世代産業システムを目指す活動は、先行するドイツのIndustrie 4.0や米国のIIC(Industrial Internet Cosortium)などに対抗できる体制であり、国際的にも注目されている。

IVIの組織構成と4つの委員会

 IVIは、IVI総会をトップに、図1に示すような組織構成となっており、幹事会の下には、ビジネス連携委員会、標準モデル委員会、インフラ支援委員会、パブリシティ委員会の4つの委員会(表2)が設置されている。

図1 IVI(インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ)の組織構成図

図1 IVI(インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ)の組織構成図

出所 https://www.iv-i.org/organization.html(2016年3月時点)

表2 IVIの各委員会の内容

表2 IVIの各委員会の内容

出所 https://www.iv-i.org/activities/committee.html

 さらに委員会の下には、必要に応じてWG(ワーキンググループ)が設置される。例えば、ビジネス連携委員会の下には、すでに

表3に示す20個のWGが設置され、活動している。


▼ 注1
https://www.iv-i.org/events/160310.html

▼ 注2
本記事の詳細については、『世界のインダストリアルIoT最新動向 2016』(2016年3月30日、インプレス刊)を参考にしていただきたい。

▼ 注3
バリューチェーン:企業間、組織間での価値連鎖の仕組み。ものづくりにおいて、原材料の調達から製品・サービスが顧客に届くまでの企業活動を、一連の価値(Value:バリュー)の連鎖(Chain:チェーン)としてとらえる考え方。IVIでは、サプライチェーンとエンジニアリングチェーンを統合したものとして定義している。

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