[ニュース]

DeNA、私有地での無人運転バスの交通システムを運用開始

2016/07/07
(木)
SmartGridニューズレター編集部

2016年7月7日、株式会社ディー・エヌ・エー(以下:DeNA、東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:守安 功)は、EasyMile S.A.(以下:EasyMile社、フランス トゥルーズ、代表者:ジルベール・ガニェール)と業務提携し、私有地における無人運転バスを使用した交通システム「Robot Shuttle」を2016年8月から運用することを発表した。

同「Robot Shuttle」は、EasyMile社開発の自動運転車両「EZ10」を利用した交通システムとなる。最大12名が乗車できる車両は電気自動車であり、運転席はなく予め作成した地図データ上に設定したルート上をカメラ、各種センサー、GPSを用いて自車両の場所を測定しながら自動で走行する。自車両の近くやルート上に障害物を検知した場合はその障害物との距離に応じて自動的に減速・停車をすることで危険を回避する。現状、日本国内では私有地のみ走行が限定されるため、各種公共施設・商業施設・テーマパーク・工場などの内部における運用を想定している。

最初の事例として、2016年8月にイオンモール株式会社による「Robot Shuttle」サービスの試験導入が決定しているた。イオンモール幕張新都心に隣接し同社が千葉市から管理の一部を委託されている豊砂公園の敷地内において、同店の顧客向けの運営を予定する。
イオンモール株式会社をはじめとするイオングループは地域・行政・企業などと協働で地域ごとに「地域エコシステム」の構築を推進しており、その柱の一つとなるテーマ「地域内の交通や移動の進化」の一環として、今回の試験導入は位置づけられている。

EZ10概要

名称 EZ10
車両サイズ 全長:3,928mm、全幅:1,986mm、全高:2,750mm、重量:1,700kg
最小回転半径 4.5m
駆動方式 電動アクチュエーター 4輪駆動 最大10時間駆動
車体素材 フレーム及びシャーシ:アルミニウム ボディ:ファイバーグラス
最大速度 40km/h
乗車定員 最大12名(着席6名、立ち乗り6名)車椅子の乗車も可能
その他の装備
  • エアコン
  • 管制室と通話可能なインターカム
  • 乗降用の可動式スロープ

 


■リンク
DeNA

TOPに戻る
最新ニュース一覧

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...