[CeBIT 2017レポート]

ICT/IoT分野で日米欧印の国際連携が急進展

― AI・ IoT・ クラウドなど7トレンドが新ビジネスを創出 ―
2017/06/14
(水)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

CeBIT 2017は、2017年3月20〜24日、ドイツ・ハノーバーの国際見本市会場で開催された。全世界70カ国・地域から来場者数約20万人、出展社数3,000社・団体以上が参加し、盛大に開催され、ICT分野においては日本・米国・欧州・インドなどの連携が急速に進展した。
今回、日本がパートナー国(写真1)と指名されたこともあり、過去最大の118社もの日本企業が出展し、ジャパンパビリオンは大きな注目を集めた。
ここでは、情報通信ネットワーク(ICT)に関する標準化の策定や、その普及団体であるTTC(一般社団法人情報通信技術委員会)が開催したセミナー(注1)(表1)の内容をベースに、CeBIT 2017のトピックをレポートする。

CeBIT 2017における7つの波(キートレンド)

写真1 日本がCeBIT 2017のパートナー国であることを示す会場の旗

写真1 日本がCeBIT 2017のパートナー国であることを示す会場の旗

出所 http://www.cebit.de/en/exhibition/media-library/image-gallerys/

 世界最大のB to B専門展示会であるCeBITは、デジタルトランスフォーメーション注2が総合的に展示されている世界唯一のイベントでもある。

〔1〕CeBIT 2017のテーマ:d!conomy-no limits

 CeBIT 2017のトップテーマは「d!conomy-no limits」(ディコノミー)。これは、2015年にCeBITで提唱された、デジタル化とエコノミーをつなげた造語である。デジタル化が経済・社会のあらゆる分野に浸透し、長期的に経済・社会のあり方を変革する力をもっていることを示す。

 また、「CeBIT 2017」(表2)で付け加えられた「no limits」(限界はない)という言葉には、デジタル化によって、企業間や業界間の関係、人と機械の関係、さらにリアルとバーチャルの関係性が再定義され、新たなコラボレーションが生まれ、それによって社会や人々の生活に新たな可能性が広がるという意味が込められている注3

表1 TTCセミナー「CeBIT 2017に見るICT最新動向」の内容(敬称略)

表2 CeBIT 2017のプロフィール

出所 TTCセミナー(2017年5月16日)資料より

表2 CeBIT 2017のプロフィール

表2 CeBIT 2017のプロフィール

https://www.jetro.go.jp/ext_images/_News/releases/2017/35f006823a70ba1f/cebit2017_list.pdf
出所 ジェトロ「CeBIT 2017への参加概要(開催報告)」などをもとに編集部作成

〔2〕CeBIT 2017のテーマ:7つのキートレンド

 さらに、CeBIT 2017で注目されたのは、表3に示す「IoT」「AI」「サイバーセキュリティ」「クラウド」「ドローン」「AV&VR」「モビリティ」という7つのキートレンドが相互に連携しながら、第4次産業革命へ突き進むというダイナミックな展開であった。

表3 CeBIT 2017で注目された7つのキートレンド

表3 CeBIT 2017で注目された7つのキートレンド

出所 http://www.cebit.de/en/press-releases/key-trends-at-cebit-2017.xhtml


▼ 注1
資源エネルギー庁、「平成28年度ERAB検討会総括」、平成29(2017)年3月8日

▼ 注2
デジタルトランスフォーメーション:Digital Transformation。ITを駆使することによってあらゆるビジネスを「デジタルへ変革」すること。具体的には、ビジネスモデルやビジネスプロセス、あるいは各企業が提供するサービスや製品など、ビジネスに関するすべてのものをデジタル化によって変革すること。

▼ 注3
http://www.jma.or.jp/dms/pdf/2016/CeBIT_2017_news_20161020.pdfhttp://www.jma.or.jp/dms/

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