[クローズアップ]

米国ガートナー社が「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2017年」を発表

― 注目の3つのメガトレンドは「AI」「イマーシブ」「プラットフォーム」 ―
2017/09/20
(水)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

ブロックチェーン、量子コンピューティング、コネクテッド・ホーム、ディープ・ラーニングなど、次々に新しいテクノロジーが登場している。このような動向を背景に、米国ガートナー社は、2017年8月、最新の「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2017年」を発表した。同社は、企業が今後5〜10年にわたってデジタル・エコノミーの世界で生き残り、成功することを可能にする、3つのメガトレンドを明らかにした。
ハイプ・サイクルは、テクノロジーとアプリケーションの成熟度や企業における採用状況、また実際のビジネスにおける課題を解消する潜在的な能力などを、わかりやすくグラフィカルに示したものである。同時に、これらのテクノロジーやアプリケーションが生み出す新たなビジネス機会についても明らかにしている。
ここでは、同社が発表した最新の「ハイプ・サイクル:2017年」について解説する。

 新しいテクノロジーについて、大胆な未来を予測するハイプ(Hype、誇大な宣伝)が起こっているとき、企業は、そのテクノロジーの真の可能性を見極めるにはどうすればよいか。果たしてそのテクノロジーは本当に実現されるのか。それはいつなのか。

2,000を超えるテクノロジーを分析・抽出

 業界最大規模のITアドバイザリー企業(リサーチ&コンサルティング)である「ガートナー」(表1)は、「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2017年」(Hype Cycle for Emerging Technologies, 2017注1)を、2017年8月15日に発表した(図1)。同社が毎年発表しているハイプ・サイクル(Hype Cycle)とは、IT関連における特定の技術の成熟度や採用度、社会への適用度などを、グラフィカルな曲線で表したものである。

図1 先進テクノロジのハイプ・サイクル:2017年

図1 先進テクノロジのハイプ・サイクル:2017年

出所 ガートナー(2017年8月)、https://www.gartner.co.jp/press/html/pr20170823-01.html
http://www.gartner.com/newsroom/id/3785664

 ガートナー社の「先進テクノロジのハイプ・サイクル」は、数あるハイプ・サイクルの中でも独特のもので、最新の2,000を超えるテクノロジーの中から知見を抽出し、注目すべき先進テクノロジーおよびトレンドとして簡潔にまとめ、提示している。

表1 ガートナー社のプロフィール

表1 ガートナー社のプロフィール

出所 https://www.gartner.co.jp/about/index.html

 今回の発表で同社は、企業が今後5〜10年にわたってデジタル・エコノミーの世界で生き残り、成功することを可能にする、次の3つのメガトレンドを明らかにした。

今後5〜10年で重要になる3つのメガトレンド

〔1〕AI、イマーシブ、プラットフォーム

 2017年のハイプ・サイクルでは、今後5〜10年で重要になる3つのメガトレンドとして、

  1. どこでもAIとなる世界(AI Everyware)
  2. 透過的なイマーシブ・エクスペリエンス(没入型の体験:Transparently Immersive Experiences)
  3. デジタル・プラットフォーム(Digital Platform)

を挙げている(詳細は後述)。

〔2〕テクノロジーとトレンドを業種横断的に提示

 ハイプ・サイクルは、企業におけるビジネス戦略担当者やイノベーション責任者、研究開発リーダー、起業家、グローバル市場の開発担当者、先進テクノロジ・チームなどが、先進テクノロジのポートフォリオ(一覧)を策定する際に考慮すべきテクノロジーとトレンドを、業種横断的な視点から提示している。


▼ 注1
http://www.gartner.com/newsroom/id/3784363
日本語プレスリリース:ガートナー ジャパン(株)、2017年8月23日

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