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大阪ガス、京都市内初の水素ステーション「上鳥羽水素ステーション(仮称)」を設置

2015/04/13
(月)
SmartGridニューズレター編集部

2015年4月13日、大阪ガス株式会社(以下:大阪ガス、大阪市中央区、代表取締役社長:本荘 武宏)は、京都市内で初となる水素ステーション「上鳥羽水素ステーション」(仮称)を建設することを発表した。

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京都市は、国が進める水素社会の実現に向け、平成27年度から燃料電池自動車(以下「FCV」という)のカーシェアリングなどに取り組むこととしており、FCVの普及には啓発事業と併せて水素ステーションの整備が不可欠となっていた。そのため、市内への水素ステーションの誘致を目指し、関連事業者と鋭意協議を重ね、「上鳥羽水素ステーション」(仮称)を建築するに至った。

大阪ガスでは、小型の水素製造装置「HYSERVE」※1の開発、水素ステーションの建設、家庭用燃料電池「エネファーム」の普及などに取り組んでおり、現在整備中の北大阪水素ステーション(マザーステーション)※2で製造した水素を活用したドーターステーション※3の設置を検討し、同水素ステーションがその役割を担う形となる。また、建設にあたっては、経済産業省の「水素供給設備整備事業費補助金」の交付を受けることが決定している。

今後、京都市と大阪ガスは、連携を図りながら、FCVのカーシェアリングや水素ステーションの整備・運営に関する協議を進める。
 

上鳥羽水素ステーション(仮称)の概要

事業者 大阪ガス株式会社
設置場所 京都府京都市南区上鳥羽北花名町14(国道1号久世橋通交差点北東角)
【上鳥羽エコ・ステーションに併設】
水素供給方式 移動式(水素タンクなどの機器を備えたトレーラーにより水素を運搬し,FCVに充填する方式)
充填能力 100m3N/h
充填圧力 70MPa
充填速度 3分程度/台
開所時期 平成27年度末頃

 


※1:大阪ガスが2003年から商品化を行っている都市ガス原料の小型水素製造装置。2013年には水素ステーション向け大容量モデルである「HYSERVE-300」、2014年には同モデルLPG仕様である「HYSERVE-300P」を商品化。

※2:水素ステーションにて水素製造を行うオンサイト方式のステーションで、水素製造を行わず水素の受入を行うオフサイト方式のステーションに対して水素供給を行うステーションを指す。

※3:オンサイト方式のステーションで製造し、高圧容器に充填した水素を受け入れる、オフサイト方式のステーション。

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大阪ガス

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