[ニュース]

SAPジャパン、日本におけるIoTを活用した第4次産業革命を推進する専任組織「IoT/IR4」を発足

2015/10/19
(月)
SmartGridニューズレター編集部

2015年10月19日、SAPジャパン株式会社(以下:SAPジャパン、東京都千代田区、代表取締役社長:福田譲)は、日本におけるIoT(Internet of Things)を活用した第4次産業革命を推進する専任組織として「IoT/IR4」(Internet of Things/Fourth Industrial Revolution)を発足したことを発表した。

ドイツ発の「インダストリー4.0」を筆頭に、アメリカの「インダストリアル・インターネット・コンソーシアム」、また日本の「ロボット革命イニシアティブ協議会」など、M2M/IoTを機軸として、製造業にあらたな活動が活発化している。過去の産業革命が第1次~第3次までの主に製造業を中心とした範囲に留まっていたが、対して、M2M/IoTとデジタル化がもたらすこの第4次産業革命では、製造業と非製造業の境界をなくし、広範にあらゆる業種・業態を包括するものとなっている。

こうした背景のもと、同社は2014年7月に、日本におけるIoTの活用やインダストリー4.0の実現を支援する協同研究開発施設「SAP Industry 4.0 Co-Innovation Center powered by COIL Tokyo注1」を設置し、取り組みを行ってきた。

今回、「IoT/IR4」を発足させることによって、対象業種も製造業に限らず全業種に広げ、第4次産業革命をより強力に推進し、日本企業が「第4次産業革命」の潮流におけるイニシアティブをとるべく支援を行う。同組織は現在約50名で構成されるが、今後さらに組織の増強を予定している。


▼注1
SAP Industry 4.0 Co-Innovation Center powered by COIL Tokyo:ドイツ本社の研究開発拠点の直轄組織である「Co-Innovation Lab Tokyo(COIL Tokyo)注2」内に開設され、M2M/IoTを活用したイノベーションに取り組む日本の企業に、M2M/IoTおよびインダストリー4.0に関する最新動向や先進的なソフトウェア開発事例などを紹介している。パートナー企業などのエコシステムを活用し、実際のソリューション開発におけるPoC(Proof of Concept:機能検証)も迅速に行える。このほか、「SAP Industry 4.0 Co-Innovation Center powered by COIL Tokyo」では海外で展開する他のCOILと連携して、グローバル市場を意識したCo-Innovationプロジェクトを実施する。

▼注2
Co-Innovation Lab Tokyo(COIL Tokyo):パートナー企業との協同研究開発施設として、2008年7月に米国に続き世界で2番目として開設された。

■リンク
SAPジャパン

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...