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東芝、GEデジタルと産業用機器向けIoT分野で協業を推進しパイロットプロジェクトを開始

2015/11/04
(水)
SmartGridニューズレター編集部

2015年11月4日、株式会社東芝(以下:東芝、東京都港区、代表執行役社長:室町正志)とゼネラル・エレクトリック デジタル(以下:GE、GEのデジタル関連部門を集約した事業組織)は、産業用機器向けIoT(Internet of Things)分野で協業を推進していくことに合意したことを発表した。
同合意に基づき、東芝製の産業用機器においてGEのインダストリアル・インターネットを推進する「Predix」※1プラットフォームを活用したパイロットプロジェクトを共同で開始する契約を締結した。

東芝は、IoTサービスやソリューションの構築・提供を支えるIoTサービス共通基盤「Toshiba IoT Architecture」において、「Predix」の導入およびその活用に関する手法を検討する。
これにより、「Toshiba IoT Architecture」の機能・信頼性強化とサービスを迅速に提供する環境の構築を実現し、産業用機器、社会インフラ機器など東芝がもつ幅広い製品への適用を進める。

具体的な活動として、両社は東芝製ビル設備を対象としたパイロットプロジェクトを通じて、データ収集・見える化・分析・予測・最適化などによる保守業務の効率化や予防保守の高度化などの実現性についての検証を進めていく。

また、両社は東芝のChip to Cloud(C2C)ソリューション※2、メディアインテリジェンス技術※3などのIoT関連技術を「Predix」に導入することを検討する。

東芝とGEは、今回の提携関係の構築により、両社それぞれの長年にわたる産業用機器に関する技術・知見を活用し、両社の事業分野においてインダストリアル・インターネットの新たな事業拡大を図っていく。


※1 「Predix」はインダストリアル・インターネットのソフトウェアプラットフォームで、産業機器とデータを適切に安全に管理するために必要な基盤技術を提供する。 

※2 「Chip to Cloud(C2C)」ソリューション:組込用SoC(System on Chip)とエンドポイントエージェント、およびセンサー情報などを処理して機器を制御するためのクラウド基盤によって各種機器のIoT化を容易にするソリューション。

※3 メディアインテリジェンス技術:文字・言語などの情報に音声・画像などの情報を組み合わせて知識処理する技術。

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