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日本TI、Wi-Fi機能付きEV向け充電ステーションの新型リファレンス・デザインを発表

2016/08/31
(水)
SmartGridニューズレター編集部

2016年8月31日、日本テキサス・インスツルメンツ(以下:日本TI、東京都新宿区、代表取締役社長:田口 倫彰)は、EV(電気自動車)向け充電ステーションにWi-Fiコネクティビティを追加した、「EV Charging Station with Wi-Fiリファレンス・デザイン」を発表した。

同充電ステーションにより、EVの所有者は、Wi-Fiを使い電気自動車の充電機能のモニタや制御をあらゆる場所からリモートで行うことができるようになり、ホーム・オートメーションから、最寄りの公衆向け充電ステーションの検索まで、幅広い潜在的な使用機会を提供する。

今日、バッテリ・テクノロジの進歩と政府の規制緩和の結果、新しい電気自動車の台数が全世界で増加している。製造各社は、EVをより簡単に充電できるようにするため、より多くの充電ステーションの設置を必要としている。
新しいリファレンス・デザインは、テキサスインスツルメンツ(以下:TI)のSimpleLink Wi-Fiワイヤレス・マイコン・テクノロジを搭載し、ピーク時以外での充電や、利用可能な充電ステーションの検出や通信などの知的機能を備えた充電ステーションの設計を可能にする。

「EV Charging Station with Wi-Fiリファレンス・デザイン」の特徴
EV向け充電ステーションの展開を阻む要因の一つは、EVの充電時間が長いことが挙げられる。同リファレンス・デザインは、家庭内のコンセントと互換性を持つ「Level1」EV充電と、商用のオフィス・ビルなどで利用可能な15~30A以上の高電流での充電が可能な「Level2」EV充電の両方をサポートしている。「Level2」用充電では、所有者が仕事等でEVから離れているような場合にも、通常最大8時間で満充電を可能とする。

「EV Charging Station with Wi-Fiリファレンス・デザイン」の利点

  • 「Level1」と「Level2」の両方の充電動作を提供。
  • TIのSimpleLink Wi-FiテクノロジのWi-Fiコネクティビティによって、スマートフォン、タブレット、PCやスマートTVをサポート。
  • 最大30Aの充電電流をサポート、より大型のリレーを使うことで、さらに高電流まで拡張可能。
  • 支払い、認証やホーム・オートメーションなどの革新的な設計への拡張が可能。

■リンク
日本TI

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