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日立、低風速地域でも発電量の増加が可能となる5MW級風力発電システムを開発

2016/09/07
(水)
SmartGridニューズレター編集部

2016年9月7日、株式会社日立製作所(以下:日立、東京都千代田、執行役社長兼CEO:東原 敏昭)は、5MWダウンウィンド洋上風力発電システムにおいてローターの受風面積を15%拡大することで年間平均風速7.5m/s未満の低風速地域でも発電量の増加が可能となる「HTW5.2-136」を開発したことを発表した。

「HTW5.2-136」は、機器の設定や制御プログラムを最適化することにより定格出力を5.2MWに高めるとともに、ローターの直径を136mに伸ばすことで、受風面積を従来機に比べ15%拡大し、年間平均風速7.5m/s未満の低風速地域でも発電量の増加を実現した。

「HTW5.2-136」の主な仕様

型番 HTW5.2-136
定格電圧 5.2MW(5,200kw)
ローター直径 135m
ハブ髙さ 約90m
ブレード枚数 3枚
ローター位置 ダウンウィンド
ヨー制御 通常運転時:アクティブ制御
暴風停電時:フリーヨー
発電機種別 永久磁石同期発電機
年平均風速 7.5m/s
風速クラス IEC-ClassS(ⅢA相当)

今後、日立キャピタル株式会社と日立の共同出資により設立した日立ウィンドパワー株式会社(以下:日立ウィンドパワー、)が運営する、茨城県神栖市沿岸の陸上に位置する鹿島港深芝風力発電所で、2016年10月に試験運転を予定し、2017年度の販売開始を目指す。


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日立

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