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三菱レイヨン、風力発電翼向けコンポジットラミネートの製造販売の合弁会社を設立

2016/09/20
(火)
SmartGridニューズレター編集部

2016年9月20日、三菱レイヨン株式会社(以下:三菱レイヨン、東京都千代田区、代表取締役 取締役社長 社長執行役員:越智 仁)とFiberline Composites A/S(以下:Fiberline社、デンマーク ミゼルファート市、CEO:Peter Thorning)は、風力発電翼(ブレード)向け炭素繊維複合材料積層板(以下:コンポジットラミネート)の製造・販売を行う合弁会社を2016年10月に設立することを発表した。

Fiberline社はデンマークを拠点としたコンポジットメーカーで、特に風車発電翼向けでは大型化を可能にする引抜製法という製造技術を持つトップメーカーである。合弁会社は、三菱レイヨンの高機能ラージトウ炭素繊維とFiberline社の成形・加工技術を組み合わせることで、軽量で価格競争力に優れるコンポジットラミネートを風力発電翼市場に投入していく。

近年、風力発電機は、洋上風力発電の普及拡大に伴い、また低風速地域でも効率的な発電を可能とするため、風車翼が大型化する傾向にある。大型の風車翼には、軽量化と剛性が求められることから炭素繊維が使用されている。中でも引抜製法によるコンポジットラミネートは他の炭素繊維複合材料に比べコンポジット性能、加工性で優れている為、主要発電機メーカーが本格的に採用しており、今後業界標準になることが予想されている。三菱レイヨンは、合弁会社の製造・販売活動を通じ、風車用炭素繊維市場でのシェア拡大を目指す。


■リンク
三菱レイヨン

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