イーレックス、九電みらいエナジー、九電工の3社は2016年11月10日、福岡県豊前市に木質バイオマス発電所を建設することを発表した。イーレックスが10月に設立した「豊前ニューエナジー合同会社」に九電みらいエナジーと九電工が出資し、共同で事業を進める。出資比率はイーレックスが65%で九電みらいエナジーが27%、九電工が8%となる予定。
建設予定地は福岡県豊前市の海岸。九州高圧コンクリート工業の所有地で、九州電力の豊前発電所に隣接している。ここに国内最大級となる出力7万4950kW(約75MW)の発電所を建設する。年間発電量は約50万MWhとなる見込み。一般家庭の電力消費量に換算すると約15万世帯分になる。燃料となる木質バイオマスは、パームヤシ殻と木質ペレットを使う。年間に約30万トン消費する予定。年間に約26万4000トンのCO2削減効果が得られると3社は推定している。
図 木質バイオマス発電所の建設予定地
出所 イーレックス
2017年3月に着工し、2019年10月には営業運転を始める。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して全量を九州電力に売電する。