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Airbnbが採用、無線LANでクラウドにつながるドア錠の販売が始まる

2017/01/18
(水)
SmartGridニューズレター編集部

構造計画研究所は、無線LAN通信機能を持つドア錠「RemoteLock 5i-A」を発売した。

構造計画研究所は2017年1月17日、無線LAN通信機能を持つドア錠「RemoteLock 5i-A」を発売した。米LockState社が開発したもので、クラウドから制御できるという特徴を持つ。LockState社は、宿泊施設予約サービスを提供するAirbnb社のGold Partnerとなっており、Airbnb社はRemoteLockシリーズを予約管理で利用している。

図 「RemoteLock 5i-A」。本体色はシルバー(左)とブラック(右)の2種類

図 「RemoteLock 5i-A」。本体色はシルバー(左)とブラック(右)の2種類

出所 構造計画研究所

RemoteLock 5i-AはIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN通信機能を持ち、クラウドサービス「LockState Connect」経由で遠隔制御ができる。PCやスマートフォンなどのWebブラウザでLockState Connectにアクセスすることで、外出先から施錠状態の確認や、鍵の開け閉めが可能。

図 クラウドサービス「LockState Connect」にアクセスすることで遠隔制御が可能

図 クラウドサービス「LockState Connect」にアクセスすることで遠隔制御が可能

出所 構造計画研究所

また、RemoteRock 5i-AはLockState Connectで発行した暗証番号を入力することでも解錠できる。管理者はLockState Connectでユーザーアカウントを発行し、それに合わせた暗証番号を設定する。ほかの利用者に暗証番号を伝えることで、物理的な鍵の受け渡しをすることなく、鍵を渡すことが可能だ。暗証番号の有効期間は管理者がLockState Connect上で管理できる。

Lockstate Connectは、いつ、どこで、誰が、どの暗証番号で解錠したのかの履歴を蓄積する。誰かが解錠したら、管理者にメールで通知する機能も備える。

以上の機能を利用することで、多数の人間が出入りするオフィスビルなどの入室管理が容易になる。従業員の部署や職責に応じて別々にアカウントを発行し、それぞれ異なる権限を設定することで、入室可能な部屋や時間帯を管理できる。

保養所や研修施設など、所属企業から鍵を借りて利用する施設の運用も簡単になる。鍵となる暗証番号をインターネット経由で渡すことで、物理的な鍵の受け渡しが不要になる。

Airbnbで予約できるような宿泊施設や民家に応用すれば、海外からの予約者に対しても解錠用の暗証番号を通知するだけで済むので、運用が楽になる。暗証番号を宿泊期間限定に設定しておけば、事前に定めた宿泊期間を超えた滞在を防ぐことができる。また、物理的な鍵を渡すことがないので、宿泊者が鍵を持ち去ったり、紛失したりすることを心配する必要もなくなる。

電源は単3電池4本。電池残量はLockstate Connectで確認でき、少なくなったら交換を促すメールが自動で管理者に届く。

構造計画研究所は発売を記念して、先着500セット限定で特別価格でRemoteRock 5i-Aを販売する。価格は1セット購入の場合7万8000円(税別)で、2セットまとめて購入すれば12万4000円、3セット購入すれば17万円となる。現在、同社のWebサイトで販売している。

この料金はRemoteRock 5i-A本体に取り付け工事費とLockstate Connectの1年間の利用料をセットにしたもの。Lockstate Connectの2年目以降の利用料金は基本料金が月額1500円で、RemoteRockシリーズを1セット登録するごとに月額500円追加となる。


■リンク
構造計画研究所

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