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厳しい温度環境でも動作し電源は二重化、アライドテレシスが産業機器向けギガビットスイッチを発表

2017/01/30
(月)
SmartGridニューズレター編集部

アライドテレシスは、産業機器向けEthernetスイッチの新製品を発表した。

アライドテレシスは2017年1月30日、産業機器向けEthernetスイッチの新製品「CentreCOM AT-IE200-6GT」と「CentreCOM AT-IE200-6GP」を発表した。受注生産で、本日から受注を受け付ける。工場などの厳しい環境で動作できるように設計を工夫した点が特徴。

図 「CentreCOM AT-IE200-6GT」(左)と「CentreCOM AT-IE200-6GP」(右)

図 「CentreCOM AT-IE200-6GT」(左)と「CentreCOM AT-IE200-6GP」(右)

出所 アライドテレシス

最大の特徴は低温環境では-40℃まで、高温環境では70℃まで耐えられる設計。さらに、内部の冷却ファンを一切設置しない設計とし、粉塵などを吸い込んで動作が停止する可能性を排除した。高温になりやすく、ホコリやゴミが多い工場の製造装置のそばなどに設置するのに適している。

また、工場に設置するために、本体背面には「DIN(Deutsche Industrie Normen:ドイツ工業規格)レール」にはめる金具が付いている。DINレールは工場で制御機器や通信機器を固定するときに使うレールだ。

電源にも工夫が加わっている。まず、産業用途で一般的な直流電源に対応する。標準的な24V給電に対応するほか、AT-IE200-6GTは12~48V、AT-IE200-6GTは24~48Vの範囲で動作する。また、電源部は二重化しており、それぞれ別の電源系統から電力を受けることができる。どちらかが停止しても、もう一方の給電で動作を続けられる。

また、AT-IE200-6GPはEthernet端子から給電するPoE(Power over Ethernet:IEEE 802.3af)に対応する。さらに大容量の給電が可能なPoE+(IEEE 802.3at)にも対応する。スイッチ1台当たり、合計で最大120Wまで給電可能。さらに、スイッチを再起動するときもPoE給電を止めないHANP(High Availability Network Power)に対応する。

備えている端子類は2製品とも共通している。4つの10/100/1000BASE-T対応Ethernet端子のほか、光トランシーバーを接続するSFP(Small Form-factor Pluggable)端子を2つ備える。さらに、RS-232、USB 2.0の端子をそれぞれ1つずつ持っている。

価格はCentreCOM AT-IE200-6GTが16万8000円(税別:以下同様)。これに1年間のサポートをセットにした「CentreCOM AT-IE200-6GT-Z1」が17万3900円で、5年間のサポートをセットにした「CentreCOM AT-IE200-6GT-Z5」が19万3200円。

CentreCOM AT-IE200-6GPは19万8000円で、1年間のサポートをセットにした「CentreCOM AT-IE200-6GP-Z1」が20万5000円、5年間のサポートをセットにした「CentreCOM AT-IE200-6GP-Z5」が22万7700円。


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アライドテレシス

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