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KDDIなど4社、LoRaWANを利用して除雪車の位置情報を管理する実証実験を実施へ

2017/01/31
(火)
SmartGridニューズレター編集部

KDDIなど4社は、岐阜県下呂地域で除雪車の位置情報管理サービスの実証実験を実施すると発表した。

KDDI、KDDIまとめてオフィス中部、大日コンサルタント、GISupplyの4社は2017年1月31日、岐阜県下呂地域で除雪車の位置情報管理サービスの実証実験を実施すると発表した。実験期間は2月上旬~3月の予定。

この実験では、除雪車にLoRaWAN通信機能を持つGPS端末を取り付け、除雪車の位置情報をLoRaWAN経由でサーバーに送信する。LoRaWANの基地局からインターネットへの通信は、KDDIがIoT機器向けの提供しているLTE通信サービス「KDDI IoTコネクトAir」を利用する。

図 除雪車にLoRaWAN通信機能を持つGPS端末を取り付けて、位置を管理する

図 除雪車にLoRaWAN通信機能を持つGPS端末を取り付けて、位置を管理する

出所 KDDI

除雪車の位置は、サーバーにWebブラウザでアクセスすることで確認できる。サーバーの位置を地図上に重ねて表示する。この機能は、GISupplyが開発したWebアプリケーション「ezFinder BUSINESS」を利用している。

図 「ezFinder BUSINESS」で除雪車の位置を地図に重ねて表示したところ

図 「ezFinder BUSINESS」で除雪車の位置を地図に重ねて表示したところ

出所 KDDI

今回の実験では、除雪管理者がezFinder BUSINESSで除雪車の位置を確認しながら、積雪状況に応じて除雪位置を指示することで、除雪車の利用効率と除雪効果の向上を目指す。さらに、LoRaWANの通信品質が確保できるエリアや、LoRaゲートウェイの適切な位置と数、気温が低い環境におけるLoRaWAN端末の電力消費量、電源耐久性などを検証する。


■リンク
KDDI
KDDIまとめてオフィス中部
大日コンサルタント
GISupply

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