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伊藤忠商事など3社、岡山県で37MWのメガソーラー運転開始

2017/02/20
(月)
SmartGridニューズレター編集部

伊藤忠商事、芙蓉総合リース、エネワンソーラーの3社は、岡山県岡山市で建設中だった大規模太陽光発電所の稼働を始めたと発表した。

伊藤忠商事、芙蓉総合リース、エネワンソーラーの3社は2017年2月16日、岡山県岡山市で建設中だった大規模太陽光発電所「新岡山太陽光発電所」の稼働を始めたと発表した。設計、調達、施工(EPC:Engineering、Procurement、Construction)は東芝が担当し、土地造成は大林組が担当した。太陽光発電モジュールとパワーコンディショナーは東芝製を採用する。運転開始後の運用は3社が共同出資して設立する「新岡山ソーラー株式会社」が担当する。出資比率は伊藤忠商事が50%で、芙蓉総合リースとエネワンソーラーがそれぞれ25%ずつ。

図 新岡山太陽光発電所の全景

図 新岡山太陽光発電所の全景

出所 芙蓉総合リース

新岡山太陽光発電所は、岡山県岡山市北区のゴルフ場跡地に建設した。合計最大出力は約37MW(約3万7000kW)。伊藤忠商事ら3社は年間発電量を43GWh(約4300万kWh)。一般家庭の年間消費電力量に換算すると、約7600世帯分となる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して、全量を中国電力に売電する。売電単価は非公開。

伊藤忠商事はすでに国内2カ所で大規模太陽光発電所を運営している。1つ目は、2015年8月に稼働開始した「西条小松太陽光発電所」。所在地は愛媛県西条市氷見甲(ひみこう)で、最大出力は約33.79MW(約3万3790kW)。2つ目は、2016年3月に稼働開始した「大分日吉原太陽光発電所」。所在地は大分県大分市日吉原(ひよしばる)で、最大出力は約44.8MW(約4万4800kW)。

加えて、2018年4月の稼働開始を目指して「佐賀相知太陽光発電所」の建設を進めている。所在地は佐賀県唐津市相知町押川(おうちちょうおしがわ)で、最大出力は約21MW(約2万1040kW)。この発電所が完成すれば、伊藤忠商事が手がける大規模太陽光発電所の合計出力は約136.63GW(約13万6630kW)となる。伊藤忠商事はこの数字を200GW(20万kW)まで引き上げることを目指している。


■リンク
伊藤忠商事
芙蓉総合リース
エネワンソーラー(サイサン)

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