[ニュース]

パナソニックが「創蓄連携システム」の新型を発表、ソフトウェアアップデートで将来はVPPにも対応

2017/02/21
(火)
SmartGridニューズレター編集部

パナソニックは2017年2月20日、同社の「創蓄連携システム」の新型を発表した。

パナソニックは2017年2月20日、同社の「創蓄連携システム」の新型「【住宅用】創蓄連携システム パワーステーションS」を発表した。4月5日から受注を始める。価格は65万円(税、設置工事費別)。蓄電容量5.6kWhの定置用蓄電池「LJB1156」と組み合わせると、合計価格は169万円となる。

創蓄連携システムとは、太陽光発電設備のパワーコンディショナーと定置用蓄電池のパワーコンディショナーを一体化し、発電した電力を効率良く使うことを可能にするシステム。パワーコンディショナーを一体化した「パワーステーション」と専用の定置用蓄電池で構成する。太陽光発電設備は別売りだ。

図 新型の創蓄連携システム。左がパワーステーションで、右が定置用蓄電池

図 新型の創蓄連携システム。左がパワーステーションで、右が定置用蓄電池

出所 パナソニック

パワーステーションに蓄電池と太陽光発電設備を接続すると、太陽光発電設備で発電した電力を直流のまま変換することなく蓄電池に充電できる。パワーコンディショナーに出力抑制の指示がかかった場合、従来のシステムでは太陽光発電設備が発電する電力をパワーコンディショナーが制限して出力するしかないが、創蓄連携システムのパワーステーションは、売電できる分を系統に流し、残りを無駄なく蓄電池に充電することができる。

新製品では、パワーステーション本体を従来比およそ1/3に小型化し、壁掛け設置も可能とした。さらに無線LAN通信機能を新たに加え、パナソニックのHEMS「AiSEG2」との連携を可能にした。AiSEG2を組み合わせて使用すると、消費電力量や発電量、売電量を見やすい画面で確認することが可能になる。さらに、AiSEG2の自動制御により、太陽光発電設備で発電した余剰電力を利用して、自動的にエコキュートで湯を沸かすといったことが可能になる。また、リモコンも無線LANに対応したため、設置が簡単になった。従来はパワーステーションをリモコンで操作するには、オプションの蓄電池ネットアダプタを購入し、配線工事をする必要があったが、新型では壁に取り付けて無線LAN通信をするだけで良い。

図 パワーステーションが小さくなり、壁掛けが可能になった

図 パワーステーションが小さくなり、壁掛けが可能になった

出所 パナソニック

さらに、インターネット経由の制御にも対応するようになった。ECHONET Liteの中でも最新の仕様である「Release H」に対応した。Release Hは、VPP(Virtual Power Plant)を想定してエコーネットコンソーシアムが策定した仕様。Release Hに対応することで、VPPの通信部分に対応した。ただし、VPPはまだ実験段階にあり、実用のものはない。パナソニックはVPPが実用のものになったら、ソフトウェアの書き換えでVPPに本格対応するとしている。

図 インターネット経由の遠隔制御にも対応した。将来はVPPにも対応する

図 インターネット経由の遠隔制御にも対応した。将来はVPPにも対応する

出所 パナソニック

施工も容易になった。従来品では接続する電力線にカシメ加工を加えて丸型端子を取り付けてから配線する必要があった。新型では「連結端子」を導入し、加工することなく配線することを可能にした。連結端子のレバーを上げて、接続穴に電力線を挿し込んで、レバーを下げれば配線が完了する。


■リンク
パナソニック

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
 いよいよ日本でも、IoT時代に必須のLPWA(Low Power wide Area、省電力型広域無線網)サービスがスタートします。  第4次産業革命に向けて、エネルギー、ヘルスケア、製造業、...
 NIST(米国国立標準技術研究所)が2009年11月に立ち上げた委員会「SGIP」(スマートグリッド相互運用性パネル)は、2013年にSGIP 2.0となり、新たな活動を展開している。  SG...
本書『IoT&スマートグリッド用語事典』は、既刊の『スマートハウス&スマートグリッド用語事典』(2012年2月発行)を大幅に改訂したものです。2011年3月11日の東日本大震災を契機に、日本では電力分...