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LoRaWANで水道ガスの検針結果を送信、アズビル金門と日本IBMが北海道で実証実験開始

2017/03/07
(火)
SmartGridニューズレター編集部

アズビル金門と日本IBMは、北海道で水道メーター、ガスメーターの検針値をLoRaWANを利用して送信する実証実験を開始した。

アズビル金門と日本IBMは2017年3月6日、北海道で水道メーター、ガスメーターの検針値をLoRaWANを利用して送信する実証実験を開始した。北海道の低温な気候と、積雪でメーターが埋没する環境で電波の伝達距離や電界強度等を確認する。さらに、従来のメーターと検針精度を比較し、運用に向けた課題を洗い出す。

図 今回の実験の全体像

図 今回の実験の全体像

出所 日本IBM

LoRaWANの通信機能を持つ水道メーター、ガスメーターはアズビル金門が開発したものを使用する。日本IBMはクラウドコンピューティング基盤「Watson IoT Platform」を提供し、その基盤の上に計測値を視覚化するシステムをアズビル金門が構築する。

図 実験に使うガスメーター(左)と水道メーター(右)

図 実験に使うガスメーター(左)と水道メーター(右)

出所 日本IBM

ガスメーターや水道メーターからの通信を集約するゲートウェイは、フランスKerlink社の製品を使う。ゲートウェイはメーターからの通信を受けて、LTEを使ってインターネット経由でIBMのクラウドに接続する。

図 実験に使うゲートウェイ

図 実験に使うゲートウェイ

出所 日本IBM

アズビル金門と日本IBMはLPWAを利用したスマートメーター検針システムの実用化を目指して、実験を実施し、活用法を検討していくとしている。


■リンク
アズビル金門
日本IBM

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