[ニュース]

住友電気工業が台湾電力総合研究所にレドックスフロー電池を納入、再エネ発電の出力平滑化などの実験に利用

2017/03/09
(木)
SmartGridニューズレター編集部

住友電気工業は、台湾電力総合研究所にレドックスフロー電池を納入したと発表した。

住友電気工業は2017年3月3日、台湾電力総合研究所にレドックスフロー電池を納入したと発表した。台湾電力総合研究所は台湾の公営電力会社である台湾電力の研究開発部門。台湾電力総合研究所は、今回導入したレドックスフロー電池を利用して、電力系統安定につながる実証実験を企画している。

図 台湾電力総合研究所に納入したレドックスフロー電池

図 台湾電力総合研究所に納入したレドックスフロー電池

出所 住友電気工業

今回納入したレドックスフロー電池は、定格出力が125kWで、蓄電容量は750kW。台湾電力総合研究所は実証実験のためにレドックスフロー電池のほかに、太陽光発電システム、風力発電システム、ディーゼル発電機、負荷発生装置を揃えた。

以上の設備を利用して、太陽光や風力など出力が安定しない電源の出力平滑化を図る実験や、デマンド・レスポンスに対応してレドックスフロー電池に充電しておいた電力を放電して不足分を補う実験、停電時にレドックスフロー電池を自立運転させて、非常時に電源として利用する実験などを企画している。

レドックスフロー電池は大規模蓄電施設を想定したもので、バナジウムなどのイオンの酸化還元反応を利用して充放電する蓄電池。設備本体は大きくなるが、蓄電容量、最大出力、最大入力のどの値も大きいという特徴がある。また、電解液が劣化しないため、事実上充放電サイクルの制限がなく、半永久的に利用できる点も大きな特徴だ。

台湾政府は、2025年に総発電量のうち20%を再生可能エネルギーから発電した電力とする目標を掲げている。政府が目標実現のための主力と位置づけているのが太陽光発電と風力発電だ。台湾電力総合研究所はその目標を実現するために太陽光発電や風力発電を上手く活用する方法を研究している。今回のレドックスフロー電池の導入や、出力平滑化などの実験も、その研究の一環となる。レドックスフロー電池の導入は2016年5月に決定した。

住友電気工業はレドックスフロー電池の供給だけでなく、海底電力ケーブルなどの製品の供給を通して、再生可能エネルギー導入促進に貢献していく方針を示している。


■リンク
住友電気工業

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
 いよいよ日本でも、IoT時代に必須のLPWA(Low Power wide Area、省電力型広域無線網)サービスがスタートします。  第4次産業革命に向けて、エネルギー、ヘルスケア、製造業、...
 NIST(米国国立標準技術研究所)が2009年11月に立ち上げた委員会「SGIP」(スマートグリッド相互運用性パネル)は、2013年にSGIP 2.0となり、新たな活動を展開している。  SG...
本書『IoT&スマートグリッド用語事典』は、既刊の『スマートハウス&スマートグリッド用語事典』(2012年2月発行)を大幅に改訂したものです。2011年3月11日の東日本大震災を契機に、日本では電力分...