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トヨタ自動車、ヨーロッパでの「車のある暮らし」を想定したEVのコンセプトカーを披露

2017/03/10
(金)
SmartGridニューズレター編集部

トヨタ自動車は、ジュネーブ国際モーターショーで近未来のヨーロッパを想定した電気自動車のコンセプトモデルを公開した。

トヨタ自動車は2017年3月7日、ジュネーブ国際モーターショーで近未来のヨーロッパを想定した電気自動車(EV)のコンセプトモデル「TOYOTA i-TRIL」を公開した。ヨーロッパの都市における「車のある暮らし」を想定して企画したものだ。デザインはフランス・ニースに拠点を置くトヨタ自動車のデザインオフィスED2(EDスクエア)が担当した。

図 トヨタ自動車が披露したコンセプトモデル「TOYOTA i-TRIL」

図 トヨタ自動車が披露したコンセプトモデル「TOYOTA i-TRIL」

出所 トヨタ自動車

TOYOTA i-TRILは、「走る楽しさを追求する近未来の都市型モビリティ」をテーマに掲げて企画したもの。まったく新しい乗り味を提供しながら、使い勝手良く仕上げることで、「運転する楽しさ」を運転者に体感してもらうことを狙ったという。

新しい乗り味を演出するのが、「アクティブリーン機構」。左右の前輪が自動的に上下して、車体の傾きを快適に感じられる範囲で制御するものだ。さらに、車体サイズの小ささから得られる取り回しの良さが、運転者に「使い勝手がよい」と感じさせることを狙っている。車両の外形寸法は2830×1500×1460mm。

運転席の配置も、新しい乗り味を体感させるものになりそうだ。運転席は前列中央に配置した。一般的な乗用車とは異なる視点から前方を見ることになるので、操作する間隔もまた変わったものになるだろう。

社内後列には2人乗りのシートが備わっている。前列中央の運転席との距離は近く、3人が横一列に座り、中央の1人が少し前に出ているような位置関係になっている。運転者とコミュニケーションを取るときの話しかけ方や距離感は、既存の車とはまったく違うものになりそうだ。

図 「TOYOTA i-TRIL」の社内の様子。運転席を前列中央に配置している。後部座席に2人座って、合計で3人乗りとなる

図 「TOYOTA i-TRIL」の社内の様子。運転席を前列中央に配置している。後部座席に2人座って、合計で3人乗りとなる

出所 トヨタ自動車

TOYOTA i-TRILは、モーターを動力とするEVとなっている。満充電状態で連続走行できる距離は200km以上。ガソリン車と比べると短いが、都市で使用することを想定してトヨタ自動車が導き出した仕様だ。自動車社会であり、国土が広大なアメリカのような国とは異なり、ヨーロッパ諸国は国土がそれほど広くない。長距離移動は鉄道や飛行機など公共交通機関を使い、普段の買い物やちょっとした外出に自動車を使うという生活を提案しているとも言える。また、TOYOTA i-TRILは自動運転機能を搭載することも想定している。日常生活で疲れたときなどは、自動運転機能に運転を任せることもできる。

自家用車は主に近距離移動に利用するという使い方は、日本でも定着する可能性がある。日本は国土が狭い割には公共交通網が発達している。お盆や正月の帰省時は新幹線や飛行機を使い、普段の買い物や出勤に自動車を使うという割り切りができれば、走行距離が200km程度でも十分だろう。20代の運転免許取得率低下、自動運転に向けた技術開発競争などが、「個人が車を所有すること」が指す意味を変えつつある。数年後にはTOYOTA i-TRILのようなEVが公道を走り回っているかもしれない。


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