[ニュース]

ポーランドでゴミ焼却発電プラントが竣工、1万5000kWの電力と3万4000kWの熱を地域に供給

2017/03/31
(金)
SmartGridニューズレター編集部

日立造船は、ポーランドでゴミ焼却発電プラントを完成させたと発表した。

 日立造船は2017年3月29日、ポーランドでゴミ焼却発電プラントを完成させたと発表した。ポーランドのごみ焼却発電事業者であるSUEZ Zielona Energia社が発注したもので、日立造船の100%子会社であるスイスHitachi Zosen Inova AGが請け負った。プラントの建設地はポーランド中西部のポズナニ市。

図 完成したゴミ焼却発電プラント

図 完成したゴミ焼却発電プラント

出所 日立造船

 

今回建設したプラントは、「ストーカ式焼却炉」と呼ぶ焼却炉を2基備える。ストーカ式焼却炉では、「ストーカ」と呼ぶ階段状の燃焼装置の上でゴミを移動させながら焼却する。ゴミを階段の上で少しずつ移動させることで時間をかけて加熱して、完全に燃焼させる仕組みだ。

 

図 ストーカ式焼却炉の模式図

図 ストーカ式焼却炉の模式図

出所 日立造船

さらに、焼却炉で発生した熱を利用して蒸気を作り、その蒸気でタービンを回して発電する。ポズナニ市に建設した焼却炉は2基で約1万5000kWの電力を発生させる。また、1日におよそ630トンのゴミを処理できる能力を持つ。

このプラントでは、ポズナニ市と周辺自治体から収集するゴミを処理し、発生する1万5000kWの電力と、3万4000kWの熱は地域に供給する。


■リンク
日立造船

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...