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テキサス州で進行中の巨大メガソーラー建設プロジェクト、2カ所目が運転開始

2017/04/10
(月)
SmartGridニューズレター編集部

アメリカSouthern Power社は、テキサス州ペコス郡に建設中だったメガソーラーが完成し、商業運転を始めたと発表した。

アメリカSouthern Power社は2017年4月5日(現地時間)、テキサス州ペコス郡に建設中だった大規模太陽光発電所(メガソーラー)「East Pecos Solar Facility」が完成し、商業運転を始めたと発表した。この発電所は元々、アメリカの太陽光発電モジュールメーカーであるFirst Solar社が計画し、First Solar社自身が2016年2月に建設工事を始めたもの。2016年3月にSouthern Power社が買収し、その後もFirst Solar社が建設を進めていた。

図 「East Pecos Solar Facility」に並ぶ太陽光発電モジュール

図 「East Pecos Solar Facility」に並ぶ太陽光発電モジュール

出所 Southern Power社

約1000エーカー(約4km2)の敷地にFirst Solar社製のテルル化カドミウム(CdTe)薄膜を利用した太陽光発電モジュールをおよそ120万枚設置した。First Solar社は建設、調達だけでなく、運転開始後の運用と保守も担当する。発電所の合計最大出力は120MW(12万kW)。

この発電所で発電した電力は地元のエネルギー企業であるAustin Energy社が15年間に渡って買い取る契約を結んでいる。Austin Energy社は電力に加えて再生可能エネルギークレジット(Renewable Energy Credits)も買い取る。このクレジットはオースティン市が市のCO2排出量削減目標達成などのために利用する予定だ。

Austin Energy社は2025年までに販売する電力の55%を再生可能エネルギー由来のものにするという目標を掲げている。同社の事業部長であるJackie Sargent氏は「私たちの会社では現在、顧客に供給している電力のうち30%以上が再生可能エネルギー由来のものになっている。今回のEast Pecos Solar Facilityの商業運転開始により、2025年までに達成する目標に向けて大きく前進した」とコメントしている。

Southern Power社はEast Pecos Solar Facilityのほかにも、テキサス州内の2つの大規模太陽光発電所を買収している。2016年11月に運転を開始した「Roserock Solar Facility(ペコス郡)」はカナダの太陽光発電モジュールメーカーCanadian Solar社の子会社であるアメリカRecurrent Energy社から51%の株式を買収した。2015年11月にRecurrent Energy社が建設を始めてすぐに、株式取得の話が決まった。

この発電所は約1300エーカー(約5.2km2)の敷地に、Canadian Solar社社製の多結晶シリコン太陽光発電モジュールをおよそ70万枚設置している。発電所の最大出力は157MW(15万7000kW)。20年間の売電契約と、再生可能エネルギークレジット買い取り契約はAustin Energy社が締結している。

もう1カ所はテキサス州ドーソン郡に建設中の「Lamesa Solar Facility」だ。2016年7月にアメリカRES America Developments社から買収した。建設工事は2016年7月に始まり、建設は引き続きRES America Developments社が担当している。同社は建設後の運用、管理も担当する予定。約887エーカー(約3.6km2)の敷地に、およそ41万枚の太陽光発電モジュールを並べる予定になっている。発電所の最大出力は102MW(10万2000kW)。商業運転開始は2017年の中頃の予定。ダラス近郊のガーランド市がこの発電所の電力を15年間買い取り、再生可能エネルギークレジットも購入する契約を結んでいる。

Southern Power社が買収したテキサス州内3つのメガソーラーの最大出力を合計すると379MWに達する。Southern Power社はテキサス州に限らず、建設が決まった、あるいは建設が始まったメガソーラーなど再生可能エネルギーを利用した発電所を積極的に買収している。その数は全米で36カ所で、すべての出力を合計すると3200MW(320万kW)に達する。


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Southern Power社

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