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丸紅、自社所有の火力発電所にGEの「Predix」クラウドサービス導入へ

2017/04/24
(月)
SmartGridニューズレター編集部

丸紅は、同社が所有する火力発電所に、アメリカGE Power社が開発したクラウドサービス「Predix」を導入すると発表した。

丸紅は2017年4月20日、同社が所有する火力発電所「中袖クリーンパワー」に、アメリカGE Power社が開発したクラウドサービス「Predix」を導入すると発表した。中袖クリーンパワーは千葉県袖ケ浦市の旭化成千葉工場内にある火力発電所。液化天然ガス(Liquefied Natural Gas:LNG)を燃料としたガスタービンコンバインドサイクル発電設備を備えており、最大出力は100MW(10万kW)。

図 「中袖クリーンパワー」の全景

図 「中袖クリーンパワー」の全景

出所 丸紅

Predixは発電設備や工場の製造設備などの産業用機器に取付けたセンサーからデータを受け取り、そのデータを物理工学モデルや機械学習などの手法で分析することで、効率の良い運用スケジュールを提案したり、部品が故障する時期を予知するなどの機能を提供する。

丸紅は2017年4月から、中袖クリーンパワーのタービンやボイラー、配管などの設備にセンサーを取り付ける作業を開始した。その後、Predixとの接続などの導入作業を進め、2018年3月からPredixの運用を始める予定を立てている。

丸紅はPredixの導入によって、燃料費の削減、発電量の向上、修繕費の削減、発電計画の精度向上などの効果を期待しているという。またPredix導入の効果を見て、確かな効果があると確認できたら、5年以内に同社がアジア、中東に保有する火力発電所、地熱発電所、風力発電所に導入していくとしている。


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丸紅
日本GE

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