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東芝、「石炭のまち」の火力発電所の燃料を100%バイオマスに転換

2017/05/01
(月)
SmartGridニューズレター編集部

東芝は、子会社のシグマパワー有明が運営している火力発電所の燃料を100%バイオマスに転換したと発表した。

東芝は2017年4月27日、子会社のシグマパワー有明が運営している火力発電所の燃料を100%バイオマスに転換したと発表した。燃料を転換した発電所はシグマパワー有明が運営する「三川(みかわ)発電所」。所在地は福岡県大牟田市新港町(おおむたししんこうまち)。元々は、三池炭鉱からの石炭採掘を手がけていた三井石炭鉱業から買収したもの。買収後、2005年から石炭のみを燃料とする発電所として運転を開始し、2008年から木質バイオマス混焼で発電事業を続けていた。

図 三川発電所のバイオマス発電設備

図 三川発電所のバイオマス発電設備

出所 東芝

東芝は三河発電所の発電能力を向上させるための設備改良を続けている。2005年に石炭専焼で発電事業を開始した時点での発電能力は47.5MW(4万7500kW)で、2016年7月に公開した値は49MW(4万9000kW)となっていた。今回の燃料転換後の発電能力は50MW(5万kW)となっている。発電量は一般世帯の電力消費量にして約8万世帯分としている。資源エネルギー庁が試算した一般世帯の年間電力消費量は、3600kWh。この数字を当てはめるとおよそ288GWh(2億8800万kWh)となる。設備利用率はおよそ65%と考えられる。

今回の燃料転換によって、燃料は100%パーム椰子殻(Palm Kernel Shells:PKS)となる。PKSは年間約20万トンを輸入し、近隣の三池港に陸揚げする。さらに、発電所敷地内にサッカーグラウンドにしておよそ3面分の広さがある専用置場を用意した。この置場には最大で3万トンのPKSを貯蔵できる。

発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して全量を売電する。売電先は非公開。売電単価は1kWh当たり24円(税別)。東芝は三池発電所を、高効率発電機器やCO2分離回収技術の実証拠点として活用しており、2020年には新たに開発したCO2分離回収設備の設置が完了する予定。


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