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世界最大級、600MWの洋上風力発電所が稼働開始ーオランダGemini社が北海で

2017/05/16
(火)
SmartGridニューズレター編集部

Gemini社は、合計出力が600MWにも達する洋上風力発電所「Gemini Offshore Wind Park」が竣工し、商業運転を始めたと発表した。

オランダGemini社は2017年5月8日(現地時間)、合計出力が600MWにも達する洋上風力発電所「Gemini Offshore Wind Park」が竣工し、商業運転を始めたと発表した。Gemini社はこの風力発電所の建設、運営を担当する企業で、カナダNorthland Power社、ドイツSiemens社、オランダVan Oord社、オランダHVC社が共同で設立した企業。出資比率はNorthland Power社が60%、Siemens社が20%、Van Oord社とHVC社が10%ずつ。

図 商業運転を開始した「Gemini Offshore Wind Park」

図 商業運転を開始した「Gemini Offshore Wind Park」

出所 オランダGemini社

Gemini Offshore Wind Parkはオランダの主要都市の1つであるフローニンゲンから85km沖合に進んだところに位置している。この海域では、平均で時速36kmの風が吹く事を期待できる、風力発電の適地だという。

68km2の海域に出力が4MW(4000kW)の風力発電機を150基建造し、最大出力を600MW(60万kW)とした。風力発電機はすべてSiemens社の製品を使い、海上に2基の高圧変電設備を設置してある。それぞれの変電設備はオランダ、エームスハーヴェンの変換所につながっており、ここで380kVの交流に変換して、オランダの送配電業者であるTenneT社の電力系統に接続する。

年間発電量は2.6TWh(26億kWh)に達し、オランダ北部3州に住む150万人の年間電力消費量をまかなうことができる。設備利用率は50%程度にもなる。また、オランダが排出するCO2の量を年間1.25トン低減する効果がある。これは、年間2万5000km走行する自動車5万台が1年間に排出するCO2の量に相当するという。

Gemini社の関係者は、今回稼働開始した風力発電所が、風力発電に対する見方を大きく変える可能性があるとしている。北海上に洋上風力発電所の建設が続いた結果、今日では洋上風力発電所は効率良く建設できるようになり、その結果建設費もかつてよりも下がっている。その結果、洋上風力発電による電力の価格はかなり下がるのではないかとしている。


■リンク
オランダGemini社
カナダNorthland Power社
ドイツSiemens社
オランダVan Oord社
オランダHVC社

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