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機械学習でナマコ密漁者をいち早く検知、NECフィールディングが青森県漁連にシステム納入

2017/06/27
(火)
SmartGridニューズレター編集部

NECフィールディングは、機械学習で密漁者を早期に検知するシステムを青森県漁業協同組合連合会に納入したと発表した。

NECフィールディングは2017年6月26日、機械学習で密漁者を早期に検知するシステムを青森県漁業協同組合連合会(青森県漁連)に納入したと発表した。陸奥湾のナマコの密漁を防ぐのが目的。陸奥湾沿岸部15カ所に設置した赤外線カメラと高解像度光学デジタルカメラの画像をサーバーに送信し、サーバーは画像を一定期間録画して保存する。さらに、機械学習による画像解析で、密漁者の疑いがある不審船などの存在を自動的に、いち早く検出する。不審なものが見つかったら、青森県漁連など関係者に警報のメールを送る。

図 青森県漁連に納入したシステムの概要

図 青森県漁連に納入したシステムの概要

出所 NECフィールディング

沿岸部に設置するカメラは赤外線カメラと高解像度光学デジタルカメラの両方を備えており、昼間はデジタルカメラの鮮明な画像を記録し、デジタルカメラが役に立たない夜間は赤外線カメラで人や船などの物体を認識し、その画像を録画する。機械学習はどちらの画像にも対応し、不審者や不審船などの存在をいち早く検出する。監視カメラの画像は青森県漁連など関係者がPCやスマートフォンでサーバーにアクセスすることで確認できる。

NECフィールティングはシステムを納入するだけでなく、システムが安定稼働するように24時間365日体制でシステムを監視するサービスも提供する。システムが不審者を見付け、警告メールを送信したときは、NECフィールディングも関係者に連絡を取り、メールを受信できているかどうか確認するという。

陸奥湾では近年、ナマコの密漁が増加している。ナマコは中華料理で高級食材となっており、高値で売れるからだ。漁業関係者はナマコの密漁で年間1億円~2億円の被害を受けているという。青森県漁連は密漁者を検知するシステムを導入することで、密漁者によるナマコの乱獲を防ぎ、水産資源を保護し、ナマコの安定供給を目指している。また、密漁者に「監視カメラがあるので陸奥湾での密漁は無理だ」と思わせる効果も期待しているという。

また、NECフィールティングはこのシステムを「密漁監視システム」として26日から販売を始めるということも発表した。価格は最小構成で1500万円(税別)から。最小構成では、以下の機器を利用できる。監視用カメラ1台、監視サーバー1台、録画用ストレージ1台、機械学習サーバー1台、ネットワーク機器。これに、設計構築作業料も合わせて1500万円となる。


■リンク
NECフィールディング

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