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「ロボット技術の活用で自動車をより便利に」、Volkswagenが産業用ロボット大手と提携

2017/07/11
(火)
SmartGridニューズレター編集部

Volkswagen Groupの研究部門は、ロボット技術を活用して未来の自動車に向けた機能やサービスを開発する目的でドイツKUKA社と提携を結んだ。

Volkswagen Groupの研究部門は2017年7月7日、ロボット技術を活用して未来の自動車に向けた機能やサービスを開発する目的でドイツKUKA社と提携を結んだ。KUKA社は産業用ロボットの世界的大手であり、自動車メーカーを主な顧客としている。

図 Volkswagenの電気自動車「e-Golf」。充電するには充電器を操作しなければならないが……

図 Volkswagenの電気自動車「e-Golf」。充電するには充電器を操作しなければならないが……

出所 Volkswagen Group

Volkswagen Groupはロボット技術は自動運転技術と並んで、未来の自動車を形成する技術であるとしており、この提携で以上2つの技術を分析することになるとしている。そしてVolkswagenのCEOであるMatthias Müller氏は「私たちは未来の移動手段のあり方を構築していくために共同で研究している。これは単に革新的な自動車のコンセプトモデルを考え出すだけの話ではない、自動車を取り巻くサービス業者に新たに求められるものなど幅広く研究を進める」と今回の提携の意義を語った。

KUKA社のCEOであるTill Reuter氏は「近い将来、ロボットは人々の日々の暮らしの中にある、決まりきった、毎日繰り返すような作業を支援するようになるでしょう。そして、未来の日常生活には、自動運転車は欠かせないものになっているはずです。私たちはこのような未来で役に立つ革新的なアイデアを生み出すために協業することに決めたのです」と今回の提携の目標について語った。

そして、協業の例としてすでに共同で開発を進めている「e-smart Connect project」を挙げた。電気自動車の充電器に設置したKUKA社のロボットが、自動的に車両の充電端子に充電器のコネクタを接続するというものだ。運転手は電気自動車を指定の位置に駐車させるだけでよい。あとはロボットが充電コネクタを接続し、充電を始めてくれる。

Volkswagen Groupで研究開発部門を統括するUlrich Eichhorn氏は、「自動運転車は乗り物をより安全に、より便利に、そしてより簡単に扱えるものにする上で大きく貢献するだろう。ただし、それを実現するには今は存在しないまったく新しいサービスが必要になるはずだ。今回の提携は、その分野に眠っている可能性を発見することも目的としている」と今回の提携が、自動運転車が公道を走る未来の社会のあり方を探るものであることを示した。

Volkswagen Groupは自動運転技術の開発を積極的に進めており、2017年3月にはレベル5の自動運転技術を搭載し、無人でも走行する車両のコンセプトモデル「Sedric(self-driving car)」を発表している。また、グループ企業であるAudiは2017年3月に自動運転技術の研究を目的とした子会社「Autonomous Intelligent Driving社」を設立している。今回の提携は、自動運転技術が実現したその先の世界について研究することを目的としているようだ。


■リンク
Volkswagen Group
KUKA社

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