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ラトックシステムが環境センサーの新製品を発表、8項目の環境データ取得に対応

2017/09/15
(金)
SmartGridニューズレター編集部

ラトックシステムは、環境センサーの新製品「Bluetooth エアクオリティ モニター」を発表した。

ラトックシステムは2017年9月14日、環境センサーの新製品「Bluetooth エアクオリティ モニター」を発表した。9月下旬に発売予定。価格はオープンで、想定実売価格は2万円前後。「PM2.5対応 Bluetooth ほこりセンサー」の後継機種に当たる製品だ。

図 ラトックシステムが新たに発表した「Bluetooth エアクオリティ モニター」(左)。計測結果はスマートフォンやタブレットで確認できる(右)

図 ラトックシステムが新たに発表した「Bluetooth エアクオリティ モニター」(左)。計測結果はスマートフォンやタブレットで確認できる(右)

出所 ラトックシステム

Bluetooth エアクオリティ モニターはBluetooth Low Energy(BLE)の通信機能を持っており、計測結果をスマートフォンやタブレットに送信する。ユーザーは専用アプリケーションをインストールすることで、スマートフォンやタブレットでセンサーの計測結果を確認できる。

計測する項目は合計で8項目。PM2.5とPM10といった大気中の粒子状物質の空気中の濃度のほか、VOC(揮発性有機化合物)濃度、温度、湿度、照度、UV(紫外線)、気圧のそれぞれの計測機能を持つ。現行製品の測定項目に、VOC濃度とUVの測定機能を追加した。一方で温度と湿度から算出する不快指数の表示を止めた。さらにセンサーの検出値を補正する方法を改良し、従来製品に比べて検出結果の精度を向上させた。

専用アプリケーションからの操作で、その時点の環境状態を1回だけ検出するほかに、事前に設定した時間間隔で定期的に繰り返し計測する「自動計測」も可能。自動計測の結果は、専用アプリケーション上でグラフの形で確認できるほか、ログをCSVファイルにまとめてメールで指定の宛先に送信することもできる。

また、ラトックシステムは2017年2月にぷらっとホームが開発販売している小型Linuxサーバー「OpenBlocks IoTファミリー」に現行機種であるPM2.5対応 Bluetooth ほこりセンサーを対応させると発表しているが、今回発表した新製品も引き続きOpenBlocks IoTファミリーに対応する(参考記事)。OpenBlocks IoTファミリーにBLEで検出結果を送信することで、データをAmazon Web Services、Microsoft Azure、IBM Watsonなどのパブリッククラウドに集積し、集計するシステムを作れる。

ラトックシステムは今回の新製品をオフィスのほか、保育施設、病院、揮発性化学物質を扱う自動車整備や内装工事などの作業現場などに向けて売り込む姿勢を見せている。


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ラトックシステム

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