[ニュース]

日本アジア投資、香川県で「ため池メガソーラー」を稼働開始

2017/09/21
(木)
SmartGridニューズレター編集部

日本アジア投資は、香川県に建設中だったメガソーラー「御田神辺池ソーラー発電所」が完成し、運転を開始したと発表した。

日本アジア投資は2017年9月20日、香川県に建設中だった大規模太陽光発電所(メガソーラー)「御田神辺池ソーラー発電所」が完成し、運転を開始したと発表した。設計、調達、施工(EPC:Engineering、Procurement、Construction)は日本リーテックが担当し、完成後の発電、売電事業は日本アジア投資が担当する。

御田神辺池ソーラー発電所は香川県さぬき市にあるため池「御田神辺(みたかべ)池」の水上に太陽光発電モジュールを浮かべる形で建設した。2017年2月に建設を開始したとき(参考記事)、日本アジア投資はため池に浮かべる構造にすることで地面の凸凹を均す整地作業が必要なくなるというメリットを挙げている。また、一般に雨が少ない地域に作るため池にメガソーラーを浮かべることで、気候に恵まれ、日照時間が長くなるという期待も語っていた。さらに、ため池の水による冷却効果で太陽光発電モジュールやケーブルの温度上昇を抑制できるというメリットも挙げている。

図 メガソーラー建設前の御田神辺池。排水して底面が見えている

図 メガソーラー建設前の御田神辺池。排水して底面が見えている

出所 日本アジア投資

メガソーラー建設に当たっては、まずため池の水をすべて排水し、底面を露出させた。そして、この状態で太陽光発電モジュールを浮かべる役目を担う「フロート架台」をつなぎとめるアンカーを底面に打ち込んだ。その後はため池に水を入れて、アンカーにつながったフロート架台を並べ、その上に太陽光発電モジュールを設置していった。

ため池の水面を使用するために地元の水利組合と利用契約を締結し、メガソーラーを建設した。ため池の水上に中国Jinko Solar社の太陽光発電モジュールを5175枚並べた。パワーコンディショナーは中国Sungrow Power Supplyの製品を採用し、太陽光発電モジュールを浮かべるフロート架台は三井住友建設の製品を採用した。

図 完成した御田神辺池ソーラー発電所

図 完成した御田神辺池ソーラー発電所

出所 日本アジア投資

発電所全体の最大出力は約1.52MW(約1520kW)で、日本アジア投資は年間発電量を約1.87GWh(約187万kWh)と予想している。一般世帯の年間電力消費量にしておよそ530世帯分に相当する。設備稼働率を計算すると14%を超える。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用して全量を四国電力に売電する。売電単価は1kWh当たり32円(税別)。

太陽光による電力は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度における買取価格が下落を続けており、メガソーラーを新設しても投資の回収が難しくなりつつある。日本アジア投資はこの状況に対応すべく、低コストでメガソーラーを建設する手法を研究している。そして、その方法の1つが今回採用した水上メガソーラーだ。日本アジア投資は、今後さらに水上メガソーラーの開発を進める姿勢を見せている。


■リンク
日本アジア投資

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
 2015年頃より、IoT(InternetofThings)や人工知能(AI)が注目され始め、これらの技術を使って家電や自動車などあらゆるモノがネットワークにつながり、効率的な社会を創造することが期...
 いよいよ日本でも、IoT時代に必須のLPWA(Low Power wide Area、省電力型広域無線網)サービスがスタートします。  第4次産業革命に向けて、エネルギー、ヘルスケア、製造業、...
 NIST(米国国立標準技術研究所)が2009年11月に立ち上げた委員会「SGIP」(スマートグリッド相互運用性パネル)は、2013年にSGIP 2.0となり、新たな活動を展開している。  SG...