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SBエナジー、モンゴル・ゴビ砂漠で50MWの風力発電所を運転開始ー現地企業と共同事業

2017/10/06
(金)
SmartGridニューズレター編集部

SBエナジーは、モンゴル国のゴビ砂漠に建設中だった風力発電所が完成し、営業運転を開始したと発表した。

SBエナジーは2017年10月6日、モンゴル国のゴビ砂漠に建設中だった風力発電所「Tsetsii(ツェツィー) Wind Farm」が完成し、営業運転を開始したと発表した。モンゴルの投資会社であるNewcom社と共同出資で、Clean Energy Asia社を設立し、その企業が発電所の建設と完成後の運営、発電、売電を担当する。Clean Energy Asia社への出資比率はSBエナジーが49%で、Newcom社が51%。当初は12月に運転開始を予定していたが、工事が予想よりも早く進行し、10月に運転開始となった。

図 Tsetsii Wind Farmに並ぶ風力発電設備

図 Tsetsii Wind Farmに並ぶ風力発電設備

出所 SBエナジー

発電所の敷地面積はおよそ700ha(700万m2)。ここに、デンマークVestas社製の風力発電設備を25基設置した。1基当たりの出力は2MW(2000kW)で、発電所合計の出力は50MW(5万kW)となる。SBエナジーはTsetsii Wind Farmの年間発電量をおよそ200GWh(2億kWh)と見込んでいる。設備利用率を計算するとおよそ45.7%となる。経済産業省の調達価格等算定委員会が2016年12月に公表した資料によると、日本における風力発電設備の設備利用率は平均で24.2%。日本に比べるとかなり風況に恵まれた環境と言えるだろう。

発電した電力は全量をモンゴル国営電力会社に売電する。売電価格は1kWh当たり9.4米セント(約10.6円:1セント=1.13円で換算)。売電期間は25年間で、その間に売電価格が変わることはない。

SBエナジーは今後、日本国内のメガソーラーだけでなく、海外で再生可能エネルギーを活用した発電事業を進めていく方針を示している。現地企業と連携しながら候補地を探し、その土地に合った発電方法を考えて採用していくという。


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SBエナジー

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