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京セラコミュニケーションシステム、Sigfox基地局のレンタルと下り通信への対応を発表

2017/10/13
(金)
SmartGridニューズレター編集部

京セラコミュニケーションシステムは、IoT端末向け無線通信サービス「Sigfox」の基地局を有料で貸し出すサービスを開始した。

京セラコミュニケーションシステムは2017年10月11日、IoT端末向け無線通信サービス「Sigfox」の基地局を有料で貸し出すサービスを開始した。Sigfoxは920MHz帯を使用するLPWA(Low Power Wide Area)無線通信技術の1種。同じ920MHz帯を使用するLPWAであるLoRaWANでは、基地局やゲートウェイは利用者自身の手で設置して、通信エリアを作るが、Sigfoxの場合はフランスSigfox社からライセンスを受けた企業(1国に付き1社)が、基地局を設置していき、通信エリアを広げるという形を採っている。

Sigfox社からライセンスを受けた京セラコミュニケーションシステムは2017年2月に、東京23区、川崎市、横浜市、大阪市で通信サービスの提供を始め、全国主要都市に基地局の設置を進めている。しかし、山間部や建物の中など電波が届かない場所でもSigfoxを利用したいという声が多く、それに応えるために基地局のレンタルサービスを開始した。

レンタルで提供する基地局は2種類。1つ目は屋内に設置することを想定した「Access Station Mini」。キャビネットに収納すれば、屋外に設置することも可能だが、後述の屋外向け基地局に比べると無線通信が可能な範囲は狭くなる。Access Station Miniは2年契約で貸し出す。初期費用は1台当たり2万4800円(税別:以下同様)。月額の利用料は1台当たり9800円。設置工事費は別途発生する。基地局の保守運用は京セラコミュニケーションシステムが担当する。2017年12月末からの提供開始を予定している。

図 屋内設置を想定したSigfox基地局「Access Station Mini」

図 屋内設置を想定したSigfox基地局「Access Station Mini」

出所 京セラコミュニケーションシステム

2つ目は屋外設置に向けた基地局「Access Station」。本体と増幅器、アンテナがそれぞれ別になっており、アンテナの設置場所を比較的自由に選べる。屋内向けのAccess Station Miniと比べると、広い範囲で無線通信が可能だ。ただし、通信可能な距離については、設置環境によって大きく変わるため、数値では公表しないという。Access Stationは1年契約で利用可能。初期費用は1台当たり4万9800円で、月額の利用料は1台当たり9800円。設置工事費は別途発生する。基地局の保守運用は京セラコミュニケーションシステムが担当する。

図 屋外向けSigfox基地局「Access Station」

図 屋外向けSigfox基地局「Access Station」

出所 京セラコミュニケーションシステム

また、10月12日にはSigfox通信サービスで「下り通信」の機能を提供することも発表した。11月からサービス提供開始の予定。本来Sigfoxの仕様では、上りだけでなく下り通信も可能となっていたが、日本では法規制の問題で、これまでは上り通信のサービスしか提供できなかったという。2017年10月1日に総務省が制度を改正し、下り通信も提供できるようになった。

下り通信が可能になることで、サーバー側からIoT端末に設定変更や再起動、機器制御などの信号を送信できるようになる。また、定期的に端末からデータを送信させる代わりに、必要なときに下り通信でデータ提供を求める信号を発し、その信号を受けて端末がデータを送信することで、通信にかかる電力をさらに削減できるという。


■リンク
京セラコミュニケーションシステム(基地局レンタル)
京セラコミュニケーションシステム(下り通信開始)

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