SmartGridフォーラム2020 (ウェビナー)脱炭素と再エネ100%社会をどう実現するか!-SDGsをバックアップする技術イノベーション-|2020年11月5日(木)

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地球温暖化対策への取り組みとともに脱炭素社会への政策は、今や世界規模での喫緊の課題となっています。
再生可能エネルギー(以下再エネ)の導入と普及は、特に太陽光発電や風力発電のコストの変動とともにビジネスモデルも大きく変化し、既存の大手電力会社から電気を購入する時代から、消費者側が電気を発電して「貯める」「消費する」「(余剰電力を)売電する」、あるいは「地方で発電した再エネ電力を指名して購入する」という市場も登場してきました。そこには、天候等によって変動の大きい再エネを導入するためのインフラ技術、発電した電気を貯める蓄電技術、走る蓄電池といわれているEVの利用、それらを束ねてIoTやAIで遠隔制御して活用する技術はますます重要になります。
このような国際的な動きを背景に、企業は今後、これらの技術力を高め駆使すると同時に、それらのもたらすリスクやビジネス機会を十分認識したうえで、戦略的に社会的な課題への取り組み(ESGやSDGs)を行わないと、グローバルなビジネス展開や企業価値を上げることが困難な時代になってきています。

本セミナーは、世界的な電力・エネルギー市場の大変革時代にあたり、どのようにして企業は脱炭素社会へ取り組んでいけば良いのか、それらを支える技術の重要性、再エネを導入する企業の価値とリスクなどをテーマとして開催します。
政府・団体及び事業者と連携し、その対策について広く理解を得るための場として、さらにエネルギー事業に関わる全ての関係各社がそのナレッジを共有し、連携をさらに深められる場としての役割を担うイベントとして開催します。

開催概要

イベント名
SmartGridフォーラム2020 (ウェビナー)

脱炭素と再エネ100%社会をどう実現するか!

-SDGsをバックアップする技術イノベーション-
日時
2020年11月5日(木) 13:30~
開催形式
ライブ配信ウェビナー
主催
SmartGridニューズレター編集委員会
委員長   江崎 浩 東京大学大学院 理工学系研究科 教授
副委員長  西 宏章 慶應義塾大学  理工学部 教授
副委員長  辻 隆男 横浜国立大学  大学院工学研究院 准教授
後援
参加対象
脱炭素と再エネ100%社会を目指す事業に関わる全ての方を対象とします
(電力・ガス・水道などをはじめとするインフラ/再エネ事業者、小売電気事業者、大口需要企業、工場/プラント所有企業、地方自治体、制御システムベンダー、など)
定員
200名
受講料

無料

お問い合わせ先
SmartGridフォーラム2020事務局

タイムテーブル

13:30-13:35
ご挨拶
SmartGridニューズレター編集委員会 委員長
東京大学大学院 理工学系研究科 教授
江崎 浩
13:35-14:15
S-1基調講演
リチウムイオン電池が拓く未来社会

リチウムイオン電池(LIB)は小型・軽量化を実現した二次電池であり、現在のモバイルIT社会の実現に大きな貢献をしてきました。
モバイルIT用途分野における25年以上の市場実績とともに、電池性能の向上、信頼性の向上、コストダウンの実現もなされてきました。そして現在、車載用(電気自動車用)という次の転換期を迎えています。
本講演では、このようなLIBの全体像に加えて、LIBがIoT、AI、5Gといった新技術と融合した未来の車社会についても触れていきます。

吉野 彰 氏
旭化成株式会社
名誉フェロー
(2019年ノーベル化学賞受賞)
吉野 彰
14:15-14:45
S-2特別対談
大規模蓄電池化の技術的課題と今後の展望

米国テスラ社は、すでに発電所規模、あるいはそれ以上の大規模蓄電池化を実現しようとしています。
蓄電池の軽量化とモジュール化は、蓄電池の容量と設置場所の自由度を劇的に向上させ、従来型の発電所の概念を変え、注目されています。
特別対談では、大規模蓄電池の実現に向けた技術的課題は何か、日本での展開には何が障壁になるのかなど、蓄電池の今後の展望について対談していただきます。

江崎 浩 氏
SmartGridニューズレター編集委員会 委員長
東京大学大学院 理工学系研究科 教授
江崎 浩
吉野 彰 氏
旭化成株式会社
名誉フェロー
(2019年ノーベル化学賞受賞)
吉野 彰
14:45-14:55
休憩
14:55-15:25
S-3特別講演1
再生可能エネルギーの主力電源化に向けた分散型リソースを活用したエネルギーシステムの構築に向けた取り組み(仮題)

2030年の現状のエネルギーミックスを前提に、経済産業省では、再エネ主力電源化に向けて、分散型エネルギーリソースを活用した調整力、供給力の価値の創造、さらには地域マイクログリッドによるレジリエンス強化に向けた取り組みなどを推進しています。
本講演では、最新の再エネ普及動向とともに、FIP(Feed-in Premium)制度の創設、アグリゲーション事業の活性化、分散型電源(VPP)や水素エネルギーの活用、といった制度や実証事業について紹介します。

佐久間 康洋 氏
経済産業省
資源エネルギー庁
新エネルギーシステム課
課長補佐
佐久間 康洋
15:25-15:35
休憩
15:35-16:05
S-4特別講演2
脱炭素社会実現に向けた環境省の取り組み

パリ協定、COP等における我が国の国際的な貢献や、脱炭素社会作りに向けた環境省の施策や事業について紹介します。特に、脱炭素社会実現に向けて鍵となる技術・社会イノベーションの支援施策や支援事例やゼロカーボンシティ実現に向けた取組について紹介すします。また、気候危機、コロナの危機を踏まえて、脱炭素社会、循環経済、分散型社会の3つの社会の移行へのリデザインに向けた今後の取り組みについても触れていきます。

中島 恵理 氏
環境省
地球環境局 総務課
脱炭素化イノベーション研究調査室 室長
中島 恵理
16:05-16:15
休憩
16:15-16:45
S-5特別講演3
住友林業の電力新サービスへの展望
― モデルハウスにおけるP2P電力取引の実証レポート ―
田口 智章 氏
住友林業株式会社
資源環境事業本部 環境・エネルギー部
田口 智章
デジタルグリッドプラットフォームによる日本初の民間電力取引所
― 再エネ主力電源化時代の電力取引の未来 ―
豊田 祐介 氏
デジタルグリッド株式会社
代表取締役社長
豊田 祐介

住友林業は同社の住宅展示場で行っているデジタルグリッドプラットフォーム(以下、DGP)を活用した電力供給の実例紹介。
DGPを活用した再生可能エネルギー供給についての今後の展望やデジタルグリッドコントローラを設置しての自家消費電力の環境価値取引について田口智章氏が解説します。

デジタルグリッドは東京大学の研究室発のスタートアップ企業。2020年2月に、日本初の民間企業が運営する「電力取引所」=デジタルグリッドプラットフォーム(DGP)を開始しました。
電力需要家が主体となり、電力を市場からの直接調達することや、再生可能エネルギーなどの電源を選択しての取引が可能となる。
電力の自由な取引きに新しい扉を開いたデジタルグリッドの取り組みを、創業メンバーの一人であり現社長の豊田祐介氏が解説します。

16:45-17:00
休憩
17:00-17:40
S-6パネルディスカッション
脱炭素社会実現のためのキーとなる技術と今後の課題

日本の電力供給は、天候に左右される不安定な再エネの導入、集中電源から分散電源への移行、デジタル化の普及、災害に強いレジリエンス対策などによって、電力システムを大きく変化させようとしています。
本パネルディスカッションでは、各分野の専門家の立場から、脱炭素社会実現のための電力システムの在り方やその中核となる技術、再エネ主力電源化時代の新たなビジネスチャンスや課題など、大いに語っていただきます。

モデレーター
西 宏章 氏
SmartGridニューズレター編集委員会 副委員長
慶應義塾大学 理工学部 教授
西 宏章
パネリスト
辻 隆男 氏
SmartGridニューズレター編集委員会 副委員長
横浜国立大学 大学院 工学研究院 准教授
辻 隆男
浅野 浩志 氏
国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学高等研究院地方創生エネルギーシステム研究センター特任教授
一般財団法人 電力中央研究所 エネルギーイノベーション創発センター 研究アドバイザー
東京工業大学科学技術創成研究院先進エネルギーソリューション研究センター特任教授
東京大学大学院新領域創成科学研究科 客員教授
中部電力パワーグリッド株式会社 取締役
内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP) 「IoE社会のエネルギーシステム」サブ・プログラムディレクター
浅野 浩志
田口 智章 氏
住友林業株式会社
資源環境事業本部 環境・エネルギー部
田口 智章
豊田 祐介 氏
デジタルグリッド株式会社
代表取締役社長
豊田 祐介