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さくらインターネットがIoTサービスの海外展開を目指して香港法人を設立、海外規格対応の通信モジュール提供へ

2017/01/05
(木)
SmartGridニューズレター編集部

さくらインターネットは、香港に子会社「櫻花移動電信有限公司」を設立したと発表した。

さくらインターネットは2017年1月5日、香港に子会社「櫻花移動電信有限公司」を設立したと発表した。この子会社を通して、さくらインターネットがベータ版として提供しているIoTサービス「さくらのIoT Platform」の海外展開を目指す。

「さくらのIoT Platform」は、IoT機器とデータセンターをLTE閉域網でつなぐ通信サービスに加えて、データセンター内でストレージやデータベースなどサーバーアプリケーション実行に必要な環境を提供するサービス。外部のクラウドサービスなどと連携するAPIも備えている。現在はベータ版として提供しているが、2016年度中に本サービス開始の予定。

このサービスを海外に展開するために、IoT機器にLTE閉域網での通信機能を提供する「さくらの通信モジュール」を海外の通信規格に対応させたものの提供も始める。海外対応の通信モジュールは2017年度中に提供するとしている。

図 さくらの通信モジュール。IoT機器にLTE閉域網での通信機能を提供する

図 さくらの通信モジュール。IoT機器にLTE閉域網での通信機能を提供する

出所 さくらインターネット

海外版の通信モジュールは、現在さくらインターネットが提供している通信モジュールと形状、接続インタフェースを共通のものとするとしている。IoT機器に組み込んだ通信モジュールを交換するだけで海外対応が可能になる。海外向け製品のために新たな製品やサーバーアプリケーションを開発する必要がなくなり、日本で展開しているIoTサービスやIoT機器の海外展開が容易になるとしている。


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さくらインターネット

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