SBエナジーと三井物産は2017年1月25日、静岡県浜松市西区に建設中だった太陽光発電所「ソフトバンク浜松中開(はままつちゅうかい)ソーラーパーク」が完成し、2月1日から営業運転を始めると発表した。設計、調達、施工(EPC:Engineering、Procurement、Construction)は東芝が担当し、太陽光発電モジュールは東芝製、パワーコンディショナーは東芝三菱電機産業システム製を採用した。運転開始後の運用はSBエナジーと三井物産が折半出資して設立する「浜松中開ソーラーパーク株式会社」が担当する。
図 完成したソフトバンク浜松中開ソーラーパーク
出所 SBエナジー
ソフトバンク浜松中開ソーラーパークの敷地面積は約51.4ha(約51万4000m2。うなぎの養殖場であったところを埋め立てた土地だ。ここに東芝製の太陽光発電モジュールを16万7072枚設置した。合計出力は約43.4MW(約4万3400kW)。SBエナジーは年間発電量が約5万3924MWh(約5392万4000kWh)に達すると予想している。一般家庭の年間消費電力量に換算すると約1万4979世帯分に当たる。
発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して、全量を中部電力に売電する。売電単価は1kWh当たり40円(税別)。SBエナジーの試算通りに発電したとしたら、年間で21億円以上の売電収入が得られる計算になる。
ソフトバンク浜松中開ソーラーパークは、同社が手がけるメガソーラーの中では2番目に規模が大きいものとなる。同社にとって最大規模となるメガソーラーは2015年12月に北海道勇払郡安平町(ゆうふつぐんあびらちょう)で運転を開始した「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」。最大出力は約111MW(11万1000kW)だ。この事業も三井物産との共同事業となっている。
現在、SBエナジーは鹿児島県姶良郡湧水町(あいらぐんゆうすいちょう)に最大出力が32.3MWとなるメガソーラーの建設を進めている。運転開始は2017年度中の予定。この事業は三菱UFJリースとの共同事業となる。