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カリフォルニアの州立大が大規模蓄電池導入へ、VPPの一部としても活用

2017/05/18
(木)
SmartGridニューズレター編集部

Stem社は、カリフォルニア州立大学ドミンゲスヒルズ校が大規模リチウムイオン蓄電池「PowerStore」を導入すると発表した。

アメリカStem社は2017年5月16日(現地時間)、カリフォルニア州立大学ドミンゲスヒルズ校(California State University, Dominguez Hills)が同社の大規模リチウムイオン蓄電池「PowerStore」を導入すると発表した。

図 アメリカStem社の大規模リチウムイオン蓄電池「PowerStore」

図 アメリカStem社の大規模リチウムイオン蓄電池「PowerStore」

出所 Stem社

ドミンゲスヒルズ校はすでにPowerStoreを導入しており、現時点での最大出力は1MW(1000kW)、蓄電容量は2MWh(2000kWh)となっている。今回は追加で、出力1MW、蓄電容量4,2MWh(4200kWh)のものを導入する。合計で出力が2MW、蓄電容量が6.2MWh(6200kWh)になる計算だ。蓄電池には太陽光発電システムも接続し、大学における再生可能エネルギー利用を促進するものになるという。

さらにドミンゲスヒルズ校の大規模リチウムイオン蓄電池は、Virtual Power Plant(VPP)の一部として稼働する。Stem社が構築した地域のVPPネットワークにつながり、カリフォルニア州各地にある大規模太陽光発電所の出力変動などの役目を担うという。また、電力供給契約を交わしている顧客に対しては、電力消費量を統計学の手法で予測し、顧客が最も電力を消費する時間帯に電力系統からではなく、Stem社の蓄電池から電力を供給することで、電気料金を低減するというサービスを提供している。

さらにStem社は蓄電池を導入する企業や団体には、建物の電力消費量の推移を計測してグラフなどの形で表示するソフトウェアも提供している。Stem社は、このソフトウェアを使って、最も電力を消費する時間帯を把握して、最も電力単価が高い時間における消費量を減らすようにアドバイスしている。

Stem社はドミンゲスヒルズ校だけでなく、多くの大学や研究機関を顧客として抱えている。カリフォルニア州の「ウィッティア大学(Whittier College)」や、「カレッジ・オブ・マリン(College of Marin)」、「アメリカ創価大学(Soka University of America)」などに蓄電池を納品している。さらに、カリフォルニア州カールスバッドにあるオランダRoyal Philips Electronics社の拠点や、Adobe Systems社もStem社の蓄電池を利用している。

Stem社は2009年設立の企業で、GE Venturesなどの出資を受けている。2015年4月には日本の三井物産が出資しており、役員も送り込んでいる。三井物産はStem社のサービスを日本などアメリカ国外で展開する可能性を探っている。


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