[ニュース]

京セラが熱電併給型の業務用燃料電池を発表、業界最高の発電効率を達成

2017/06/16
(金)
SmartGridニューズレター編集部

京セラは、業務用燃料電池を開発し、7月から受注を開始すると発表した。

京セラは2017年6月15日、業務用燃料電池を開発し、7月から受注を開始すると発表した。京セラにとっては業務用燃料電池市場への初参入となる。住宅用燃料電池「エネファーム」の開発で培った技術を投入して、業界最高の発電効率を達成した商品を送り出す。

図 京セラが発売する業務用燃料電池

図 京セラが発売する業務用燃料電池

出所 京セラ

燃料電池セルスタックは、エネファームと同じSOFC(Solid Oxide Fuel Cell:固体酸化物型燃料電池)。大阪ガスが2016年4月に発売した「エネファームtype S(出力は700W)」の燃料電池セルスタックを採用した。この燃料電池セルスタックは京セラが開発したもので、量産も京セラが担当している。エネファームtype Sは、この燃料電池セルスタックを搭載することで、家庭用燃料電池としては業界最高となる発電効率52%を実現している。

新発売の業務用燃料電池は、このセルスタックを4つ搭載し、出力を3kWとした。発電効率はエネファームtype Sと同じく52%。この値は出力が3kW~5kWの業務用SOFC燃料電池としては業界最高の値になるという。さらに、燃料電池セルスタックが発電時に発生させる熱を回収する機構を新規に設計して、排熱利用効率も含めた総合効率を90%まで高めることに成功した。

運転パターンは2パターンから選択できる。3kWの定格で発電を続け、ベースロード電源として利用するパターンと、電力需要に合わせて出力を変動させる運転パターンの2パターンだ。燃料となるガスは「都市ガス13A」に対応する。

京セラは販売価格について「500万円以下となるように検討中」としている。ただしこれは燃料電池本体のみの価格で、実際に利用するには別途給湯ユニットが必要になる。さらに、設置工事費も別にかかる。京セラはガス事業者などと連携して、小規模飲食店や福祉施設などに向けて拡販を図るとしている。


■リンク
京セラ

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
 いよいよ日本でも、IoT時代に必須のLPWA(Low Power wide Area、省電力型広域無線網)サービスがスタートします。  第4次産業革命に向けて、エネルギー、ヘルスケア、製造業、...
 NIST(米国国立標準技術研究所)が2009年11月に立ち上げた委員会「SGIP」(スマートグリッド相互運用性パネル)は、2013年にSGIP 2.0となり、新たな活動を展開している。  SG...
本書『IoT&スマートグリッド用語事典』は、既刊の『スマートハウス&スマートグリッド用語事典』(2012年2月発行)を大幅に改訂したものです。2011年3月11日の東日本大震災を契機に、日本では電力分...