[ニュース]

KDDIがLTE Cat-M1の屋外実証実験を開始、2017年度中の商用サービス開始を目指す

2017/07/27
(木)
SmartGridニューズレター編集部

KDDIは、IoT向け無線通信技術「LTE Cat-M1」の屋外実証実験を福島県福島市内で開始したと発表した。

KDDIは2017年7月26日、IoT向け無線通信技術「LTE Cat-M1」の屋外実証実験を福島県福島市内で開始したと発表した。試験期間は2017年7月18日から10月末までの予定。また、8月上旬からは沖縄セルラーの協力を得て、沖縄県那覇市内でも実証実験を開始する。こちらの実験期間は9月上旬までの予定。

図 実験の作業に取り組む技術者(左)。技術者が乗る車両の窓には簡易的なアンテナが貼り付けてある(右)

図 実験の作業に取り組む技術者(左)。技術者が乗る車両の窓には簡易的なアンテナが貼り付けてある(右)

出所 KDDI

携帯電話で使用するLTEは、20MHz幅の周波数帯を使って最大で150Mbps程度の速度で通信できる。LTEを流用したCat-M1は、使用する周波数帯を1.4MHzに狭めて、通信速度を上り下りともに最大1Mbpsに抑えることで、通信に必要な電力を節約している。カテゴリM1の通信機能を持つ機器は、電池だけで駆動させても、数年間に渡って通信機能を維持できることが多いという。

今回の実証実験では市街地で通信してみて、通信品質、端末の電力消費量、スループットなどを検証する。先述したCat-M1の仕様はあくまで見通しの良い、理想的な環境を想定したものだ。市街地ではビルなどの建物が多く建っており、建物が電波を反射したり吸収したりする。このため、市街地では仕様通りの性能を発揮させることは難しい。そこで今回、通信品質を検証し、場合によってはネットワーク構成の変更も検討する。

KDDIはCat-M1の利点として、LTEを基にしていることから、高速移動中の電車や自動車でも通信が可能な点を挙げている。IoT向け無線通信技術としては、通信免許不要のLoRaWANやSIGFOXの実用化が進んでいるが、これら2つの方式では高速移動中の車両からの通信は不可能だ。

そしてKDDIは、Cat-M1に加えて「NB-IoT」の商用サービスを2017年度内に開始することを目指しているという。NB-IoTについては屋外実証実験の予定はまだ決まっていないというが、2017年度内の商用化を目指すなら近日中に実験を実施すると考えられる。


■リンク
KDDI

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
 2015年頃より、IoT(InternetofThings)や人工知能(AI)が注目され始め、これらの技術を使って家電や自動車などあらゆるモノがネットワークにつながり、効率的な社会を創造することが期...
 いよいよ日本でも、IoT時代に必須のLPWA(Low Power wide Area、省電力型広域無線網)サービスがスタートします。  第4次産業革命に向けて、エネルギー、ヘルスケア、製造業、...
 NIST(米国国立標準技術研究所)が2009年11月に立ち上げた委員会「SGIP」(スマートグリッド相互運用性パネル)は、2013年にSGIP 2.0となり、新たな活動を展開している。  SG...