[イベント]

東北地方に早期にスマートコミュニティの実現を!

─スマートコミュニティ東北2012 ─
2012/12/01
(土)
SmartGridニューズレター編集部

2012年10月30日、31日、「スマートコミュニティ東北2012」が宮城県・仙台市 TKP ガーデンシティ仙台において開催された(主催:スマートコミュニティ東北実行委員会、運営:ナノオプトメディア)。2日間で延べ4144名が来場し、東北地方初のスマートコミュニティ専門イベントへの関心の高さが伺われた。ここでは基調講演を中心にその内容の一部を紹介する。

▲ 立ち見が出るほどの来場者

▲ 立ち見が出るほどの来場者

2012年10月30日、31日、「スマートコミュニティ東北2012」が宮城県・仙台市 TKPガーデンシティ仙台において開催された(主催:スマートコミュニティ東北実行委員会、運営:ナノオプトメディア)。2日間で延べ4144名が来場し、東北地方初のスマートコミュニティ専門イベントへの関心の高さが伺われた。ここでは基調講演を中心にその内容の一部を紹介する。

東京工業大学 特命教授の柏木孝夫氏は、「スマートコミュニティが創る新たな世界」と題した基調講演の冒頭で、「グリーンイノーベーションの中に、これからの日本の成長戦略があるのは疑いようがない。このイノベーションとは、社会経済システムを牽引する構造改革であり、それを牽引するのはエネルギーである」と述べた。そして「残念ながら大変な被害にあったこの地域において、以前と同じ付加価値では意味がなく、構造改革によって生まれる新しい付加価値を創ることが重要」と続けた。

同教授は「この先10年は間違いなく慢性的なエネルギー不足が続く」と述べた後、「原子力の代替として‘省エネ・節電’‘再生可能エネルギー’と‘コジェネレーション(分散型)’がうまく機能したところに、エネルギーとインターネットを一体化させたものがスマートコミュニティである。これを社会実装(社会に適用)するには規制改革(エネルギーのシステム改革=電力のシステム改革)が重要で、この改革によってスマートコミュニティが一層早く実現する」と言う。

さらに「エネルギーを制する者はライフを制する」とし、エネルギーが牽引する「医療改革」「農業改革」「食の改革」、これらを一体化していくシステムインテグレーションの中に新しい付加価値が生まれる、と述べた。

最後に、「キャッシュ(お金)の流れができるコミュニティをどうやって作っていくか」「ローカルエネルギーについては地域でその土地の方々がコンソーシアムを組んで取り組み活用しないとスマートシティ化はできない」とも強調し、「だからこそ、この地でなるべく早く(スマートコミュニティを)実現していくことが重要であり、これが東北の復興に極めて大きな起爆力を与えるものと信じている」と締めくくった。

▲ 東京工業大学 特命教授 柏木 孝夫氏

▲ 東京工業大学 特命教授 柏木 孝夫氏

▲ NTTファシリティーズ 取締役 エネルギー事業本部長 ソーラープロジェクト本部長 東北復興推進室長 川越 祐司氏<br />
「スマートコミュニティ実現に向けた提言として、供給側だけでなく需要家側のメリットを最大限にするサービスの提供が重要。また新エネも含めて地域特性に合った最適設計〜保守・維持も考えたトータルなコスト削減を考えなければいけない」と述べた。

▲ NTTファシリティーズ 取締役 エネルギー事業本部長 ソーラープロジェクト本部長 東北復興推進室長 川越 祐司氏

「スマートコミュニティ実現に向けた提言として、供給側だけでなく需要家側のメリットを最大限にするサービスの提供が重要。また新エネも含めて地域特性に合った最適設計〜保守・維持も考えたトータルなコスト削減を考えなければいけない」と述べた。

▲ 経済産業省 資源エネルギー庁 新エネルギー対策課長 村上 敬亮氏<br />
「全体のエネルギー政策の中で、量としての再生可能エネルギーをどう実現していくのか。また、身近なところで安心・安全も含めて自分たちにとって質の良いエネルギーをどう作っていくのか。量と質を分けて考えていくべき」とアピールした。

▲ 経済産業省 資源エネルギー庁 新エネルギー対策課長 村上 敬亮氏

「全体のエネルギー政策の中で、量としての再生可能エネルギーをどう実現していくのか。また、身近なところで安心・安全も含めて自分たちにとって質の良いエネルギーをどう作っていくのか。量と質を分けて考えていくべき」とアピールした。

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