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CPS/IoT時代を拓く次世代テクノロジーが勢ぞろいした‘CEATEC JAPAN 2016’

― 新型センサーからLPWA・VPP・自動運転・AI・Society 5.0まで ―
2016/11/10
(木)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

田淵電機:VPP(仮想発電所)をアピール

 田淵電機は、同社の太陽光発電と蓄電システムによるEIBS(アイビス)注8と三菱電機のHEMSを連携させたスマートライフのイメージを展示した(写真11)。

写真11 EIBSとHEMSによるスマートライフの展示

写真11 EIBSとHEMSによるスマートライフの展示

出所 編集部撮影

 一般的に、太陽光発電と蓄電システムを組み合わせる場合、途中で一度交流に変換する必要があるため、発電から蓄電までに2度変換ロスが発生する。しかし、EIBSでは、通常別々に必要な太陽光発電用インバータと蓄電用インバータを1つにドッキングして直流のまま蓄電するため、ロスが少なく(約6%削減)効率の良い蓄電が可能となる(図8)。

図8 一般的な太陽光発電+蓄電システムと田淵電機の蓄電ハイブリッドシステム

図8 一般的な太陽光発電+蓄電システムと田淵電機の蓄電ハイブリッドシステム

出所 http://www.enetelus.jp/eibs/

 写真11の左がハイブリッドパワーコンディショナー(PCS)、写真11の左中央下は「定格:9.48kWh」のリチウムイオン蓄電池である。田淵電機はさらに、来たるべきVPP(Virtual Power Plant)時代に備えたソリューションの提供をアピールした(図9)。

図9 田淵電機の考えるVPPのイメージ

図9 田淵電機の考えるVPPのイメージ

出所 編集部撮影

オムロン:人間とラリーするAIによる「卓球ロボット」

 オムロンは、「センシング&コントロール+Think」をテーマに、最先端のAI(人工知能)によって進化を遂げた卓球ロボット「フォルフェウス注9」を展示した。写真12に立つ卓球ロボットの赤色のラケットと、人間がもつ黒色のラケットでラリーを実演し(中央の黄色いボールが卓球の玉)、オムロンが目指す「+Think」による“人と機械が互いに成長する未来”の一端を披露した注10

写真12 オムロンの卓球ロボット「フォルフェウス」のデモの様子

写真12 オムロンの卓球ロボット「フォルフェウス」のデモの様子

出所 編集部撮影

 2016年モデル(最初のモデルは2013年に発表)では、AI技術「時系列ディープラーニング」を実装し、プレイヤーの特性に合わせてロボットハンドを制御することで、より人間の能力を引き出すことができるようになった。


▼ 注8
EIBS(アイビス):EneTelus Intelligent Buttery System、ハイブリッド蓄電システム。EneTelusは田淵電機のブランド名。

▼ 注9
フォルフェウス(FORPHEUS):“Future Omron Robotics technology for Exploring Possibility of Harmonized aUtomation with Sinic theoretics”の頭文字(造語)。「For」(向かう)、「ORPHEUS」(人間の創造性を象徴するギリシャ神話の吟遊詩人)と読ませることで、“人間の創造性に向かっていくオムロンの姿勢”を表している。

▼ 注10
ギネス世界記録に認定された。

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