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日産自動車、運転者の支援を受けて学習する車載人工知能を発表

2017/01/06
(金)
SmartGridニューズレター編集部

日産自動車は、車載人工知能技術「シームレス・オートノマス・モビリティ」を発表した。

日産自動車は2016年1月6日、車載人工知能技術「シームレス・オートノマス・モビリティ(SAM)」を発表した。この技術はアメリカ航空宇宙局(NASA)が開発した技術を基にしたもので、運転者の支援を受けて学習する機能を持つ。

SAMを運転者が支援する場面は、人工知能では予期できない状況に遭遇したとき。日産自動車は例として、大規模停電で信号まで消灯してしまい、警察官が手旗信号で交通整理している状況などを挙げた。このようなことは滅多に起こるものではないので、人工知能が予期することはできない。そのようなときに、運転者が適切に操作することで、人工知能は運転者の操作から学習し、学習前は予期できなかった状況にも対応できるようになっていく。

日産自動車はSAMの発表に合わせて、SAMの技術の一部を組み込んだ試作車を公開した。しかし、この試作車はまだ開発中のもので、実証実験を実施するには引き続き開発が必要だという。同社はSAMについて、実用化の時期は未定としながらも、なるべく早く実証実験ができるように鋭意開発中とした。

図 シームレス・オートノマス・モビリティ技術の一部を搭載した試作車

図 シームレス・オートノマス・モビリティ技術の一部を搭載した試作車

出所 日産自動車

またSAMではなく、日産自動車がこれまでに開発してきた自動運転技術を搭載した無人運転車の実証実験を2017年中に日本で実施することも発表した。この実証実験はディー・エヌ・エーと共同で取り組むもので、無人運転車の商用利用を目指した実験となる。

ディー・エヌ・エーはZMPと提携して自動運転技術の実証実験などを続けてきた。また、自動運転技術を利用したサービス提供を目指して共同で「ロボットタクシー株式会社」を設立している。しかし、ロボットタクシーの運営方針についての考え方が両社で一致せず、ディー・エヌ・エーはZMPとの提携を解消している。

ディー・エヌ・エーと共同で実施する実証実験では、日産自動車は無人運転技術の開発とそれを搭載した試作車の開発を担当する。実験結果を得たら、ディー・エヌ・エーと共同で安全性や、商用化の可能性を検討する。この実験は日本の国家戦略特区で実施するが、2020年までに首都圏や地方都市で無人運転車を利用したタクシーなどのモビリティサービスの展開を視野に入れている。


■リンク
日産自動車
ディー・エヌ・エー

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