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成田空港が手荷物取り扱い業務にロボットスーツを試験導入、腰への負担軽減効果を検証

2017/01/20
(金)
SmartGridニューズレター編集部

成田国際空港は、空港の手荷物取り扱い業務にロボットスーツを試験的に導入すると発表した。

成田国際空港は2017年1月20日、空港の手荷物取り扱い業務にロボットスーツを試験的に導入すると発表した。試験期間は2017年1月24日~2月18日。全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)の協力を得て、手荷物取り扱い業務に導入して効果を検証する。

導入するロボットスーツは、サイバーダインが開発販売している「HAL作業支援用(腰タイプ)」。重い物を持ち上げるときにの身体の動きを補助し、腰椎や椎間板にかかる負荷を低減する。人間が身体を動かすときに脳が筋肉に送る「生体電位信号」を読むことで、利用者が思った通りに動作する。

図 サイバーダインのロボットスーツ「HAL作業支援用(腰タイプ)」

図 サイバーダインのロボットスーツ「HAL作業支援用(腰タイプ)」

出所 サイバーダイン

電源は内蔵のリチウムポリマー蓄電池。およそ45分の充電で約3時間動作する。本体重量は3kgで、女性や高齢者が身に付けてもほとんど負担を感じないという。生活支援ロボットの安全性に関する国際規格であるISO 13482の認証を取得している。

図 HAL作業支援用(腰タイプ)を装着して重い物を持ち上げようとするところ

図 HAL作業支援用(腰タイプ)を装着して重い物を持ち上げようとするところ

出所 サイバーダイン

導入する場所はANAとJALのチェックインカウンターとバゲージクレームエリア。ANAは第1ターミナルに、JALは第2ターミナルにそれぞれ設置している。手荷物を上げ下ろしするスタッフが装着して業務に当たり、腰に掛かる負担をどれほど軽減できるのか検証する。加えて、負荷軽減によって生産性がどれくらい向上するのかという点も検証する。


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成田国際空港

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