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広範囲に分散配置したIoTゲートウェイを一括管理、ぷらっとホームがクラウドのサービスを提供開始

2017/02/08
(水)
SmartGridニューズレター編集部

ぷらっとホームは、広範囲に分散配置した大量のIoTゲートウェイを一括管理する機能を持つクラウドサービスを発表した。

ぷらっとホームは2017年2月7日、広範囲に分散配置した大量のIoTゲートウェイを一括管理する機能を持つクラウドサービス「AirManage for IoT」を発表した。2月20日から利用を希望するユーザーに無償でベータ版を提供し、4月には有償の本サービス提供開始を予定している。

管理対象のIoTゲートウェイは、ぷらっとホームが販売している小型Linuxサーバー「OpenBlocks IoT」シリーズ。Silvermontマイクロアーキテクチャを採用したIntel Atomプロセッサを搭載し、OSとしてDebian GNU/Linuxをインストールしたものだ。Bluetooth、無線LAN、Ethernetといった基本的な通信機能を備えた「BX0」を始め、NTTドコモの3G回線による通信機能を追加した「BX1」、ソフトバンクの3G回線を利用した通信機能を持つ「BX3」、ソフトバンクの3G回線に加えて、LTE回線にも対応する「BX3L」、オプションでNTTドコモ、ソフトバンクの3G/LTE回線に対応したモジュールと、KDDIのLTE回線に対応したモジュールを追加できる「VX1」と「EX1」の合計6機種がある。

図 OpenBlocks IoT BX0。これに携帯電話回線による通信機能を追加した派生機種が存在する

図 OpenBlocks IoT BX0。これに携帯電話回線による通信機能を追加した派生機種が存在する

出所 ぷらっとホーム

OpenBlocks IoTシリーズを、IoTのセンサー機器の通信を束ねるゲートウェイとして使うときは、センサー機器とはBluetoothあるいは無線LANで通信し、インターネットとの通信にはEthernet、無線LAN、携帯電話通信網を使うことが多いそうだ。また、RS-232CやRS-485、USBといった有線シリアル通信でセンサー機器と接続することにも対応する。

図 OpenBlocks IoTシリーズをIoTのセンサー機器の通信を束ねるゲートウェイとして利用する場合のネットワーク構成。図は例としてBX1を出しているが、ほかの機種でも基本的な考え方は変わらない

図 OpenBlocks IoTシリーズをIoTのセンサー機器の通信を束ねるゲートウェイとして利用する場合のネットワーク構成。図は例としてBX1を出しているが、ほかの機種でも基本的な考え方は変わらない

出所 ぷらっとホーム

OpenBlocks IoTシリーズはWebブラウザでアクセスして利用できる設定画面を持っており、インターネット経由でも1台1台にアクセスして設定を変更したり、状態を確認することが可能になっている。しかし、IoTのセンサー機器のゲートウェイとして、広い範囲に大量のOpenBlocks IoTシリーズを分散配置したら、1台1台にWebアクセスして管理することは現実的とは言えない。

今回ぷらっとホームが提供を始めるAirManage for IoTは、大量のOpenBlocks IoTシリーズを一括管理する機能を提供するクラウドサービスだ。管理者はWebブラウザでクラウドのサーバーにアクセスすることで、複数のOpenBlocks IoTシリーズをまとめて管理することができる。

図 管理者はAirManage for IoTのサーバーにWebブラウザでアクセスすることで、複数のOpenBlocks IoTシリーズを管理、制御できる

図 管理者はAirManage for IoTのサーバーにWebブラウザでアクセスすることで、複数のOpenBlocks IoTシリーズを管理、制御できる

出所 ぷらっとホーム

今回ぷらっとホームが提供を始めるAirManage for IoTは、大量のOpenBlocks IoTシリーズを一括管理する機能を提供するクラウドサービスだ。管理者はWebブラウザでクラウドのサーバーにアクセスすることで、複数のOpenBlocks IoTシリーズをまとめて管理することができる。

AirManage for IoTが提供する機能は主に3つ。1つ目は、AirManage for IoTのサーバーにWebブラウザでアクセスすることで、管理者自身が管理しているすべてのOpenBlocks IoTシリーズの稼動状態を一括で確認可能とする機能。クラウド上のサーバーに集まった、稼働情報のデータを確認するだけでなく、クラウドを経由して、OpenBlocks IoTシリーズ1台1台のWeb設定画面にアクセスする機能も提供する。

図 AirManage for IoTのサーバーにWebブラウザでアクセスしたところ。管理下にあるすべてのOpenBlocks IoTシリーズの稼働状況を確認できる

図 AirManage for IoTのサーバーにWebブラウザでアクセスしたところ。管理下にあるすべてのOpenBlocks IoTシリーズの稼働状況を確認できる

出所 ぷらっとホーム

この機能を利用するときは、OpenBlocks IoTシリーズと、クラウドの接続形態として2種類を選べる。1種類目は常時接続。この場合、OpenBlocks IoTシリーズは5分間隔で稼動状態を示すデータをクラウドに送信する。もう1種類は稼働状況を示すデータを送信するときだけ、回線を接続する方式。接続する時間間隔は設定可能。携帯電話通信網を利用しているときなど、通信コストを抑えたい場合に便利な方法だ。

2つ目は、管理下にあるOpenBlocks IoTシリーズのファームウェアを自動的にアップデートし、最新の状態に保つ機能。ファームウェアだけでなく、OSの上で動作しているソフトウェアのアップデートも可能。アップデートファイルは、即時更新するか、事前に設定した時刻に更新するかを選べる。アップデートファイルを手動でダウンロードして、管理下にあるOpenBlocks IoTシリーズのファームウェアをアップデートすることも可能。1台1台にアクセスしてアップデートするのでは、作業に時間がかかりすぎる。大量に配置したときに、特に役立つ機能と言えるだろう。

3つ目は、管理下にあるOpenBlocks IoTシリーズを複数のグループに分けて管理する機能。グループごとに接続方法を変えたり、異なる時間にアップデートするように設定することができる。

ほかにも、障害発生時にログを収集する機能や、Web APIから管理下にあるOpenBlocks IoTシリーズの稼動状態を示すデータを取得可能とする機能を提供する。


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