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京セラが業界最小最軽量クラスの定置型蓄電池を発表、集合住宅の玄関脇などにも設置可能

2017/03/09
(木)
SmartGridニューズレター編集部

京セラは、住宅用定置型蓄電池の新製品「EGS-LM0320」を発表した。

京セラは2017年3月7日、住宅用定置型蓄電池の新製品「EGS-LM0320」を発表した。4月から発売の予定。価格は150万円(税別)。蓄電容量を3.2kWhに抑えたほか、内部構成部品を小型化することで、コンパクトなサイズに収めた。

図 新製品「EGS-LM0320」。業界最小最軽量のサイズに収まっている

図 新製品「EGS-LM0320」。業界最小最軽量のサイズに収まっている

出所 京セラ

今回の新製品は京セラによると、「蓄電容量3~5kWhの太陽光発電連係型リチウムイオン蓄電システム」で蓄電池とパワーコンディショナーを一体化した製品の中で、業界最小最軽量になるという。本体の外形寸法は530×300×650mm。奥行きを30cmに抑えたところは特筆すべきだろう。これで、エアコンの室外機のようにブロックを2つ置いて、その上に設置することが可能になっている。

図 奥行きが短いので、エアコンの室外機のようにブロックに載せることができる

図 奥行きが短いので、エアコンの室外機のようにブロックに載せることができる

出所 京セラ

京セラがこれまで販売してきた定置型蓄電池の中で、最も小さいものは蓄電容量が7.2kWhのもの。しかし、この製品は一戸建て住宅に向けたものだった。新製品は小型化に成功し、一戸建て住宅だけでなく。マンションなどの集合住宅にも設置可能になった。ベランダや、玄関脇の狭いスペース、室内など、設置場所の選択肢が広がった。

太陽光発電システムを接続することも可能。パワーコンディショナーは充電時も放電時も95.5%の効率で電力を変換するので、損失を最小限に抑えられる。また、太陽光発電システムを接続した場合、蓄電池の運転モードを切り替えて、電力を有効活用できる。1つ目のモードは「通常モード」。太陽光発電システムが発電した電力の売電を優先するモードだ。もう1つは「グリーンモード」。蓄電を優先して、電力会社からの受電を抑えるモードだ。


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京セラ

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