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三菱ふそうトラック・バスが世界初のEVトラックの生産を開始、2017年内は50台生産の予定

2017/07/13
(木)
SmartGridニューズレター編集部

三菱ふそうトラック・バスは、世界初の電気トラック「eCanter」の生産を同社の川崎工場で開始したと発表した。

三菱ふそうトラック・バスは2017年7月11日、世界初の電気トラック(EVトラック)「eCanter」の生産を同社の川崎工場で開始したと発表した。2017年内は国内出荷に向けて50台を生産する。そのうち25台はセブン-イレブン・ジャパンに納車することが決まっているという。

図 三菱ふそうトラック・バスが生産を始めたEVトラック「eCanter」

図 三菱ふそうトラック・バスが生産を始めたEVトラック「eCanter」

出所 三菱ふそうトラック・バス

eCanterは、2007年発売のハイブリッドトラック「CANTER ECO HYBRID」の開発メンバーを中心としたチームが開発した世界初のEVトラック。2016年9月末にドイツ・ハノーバーで開催された商用車ショー「2016年度IAA国際モーターショー」でDaimler Trucks Asia社が公開し、2017年後半から日本のほかアメリカとヨーロッパで導入開始という予定を明らかにしていた。Daimler Trucks Asia社は三菱ふそうトラック・バスの親会社であるドイツDeimlerが設立した企業。三菱ふそうトラック・バスは、Daimler Trucks Asia社で、同じDeimler傘下のインドDaimler India Commercial Vehicles社と協業を展開している。

IAA国際モーターショーでの初公開時、eCanterは蓄電容量が138kWhのリチウムイオン蓄電池を3~5個搭載可能で、5個搭載すると満充電状態でおよそ100km走行できるとしていた。充電時間は200V充電器を使うとおよそ7時間で、急速充電器を使うと1時間弱で80%まで充電できるとも説明している。また、動力となるモーターは出力が185kW、最大トルクが380Nmであることも明かしていた。ただし三菱ふそうトラック・バスは、以上の仕様は初公開時の展示車両の仕様であり、今回生産を始めた車両の仕様は9月に正式に発表する予定だとしている。ただ、連続走行距離については今回の発表で100km以上になることを明言している。この値は、配送トラックの1日の平均走行距離を超えるものだという。

三菱ふそうトラック・バスは、今回生産を始めたeCanterを、地域でのルート配送に向けた車種であるとしている。地域のルート配送なら1日走行してもその距離はそれほど長いものにはならない。先述の通り、今回生産を始めた車両は満充電状態からの走行距離は100km以上になる。100kmならば1日のルート配送業務の用途にも応えられる。eCanterを25台導入するセブン-イレブン・ジャパンも、地域のルート配送に活用する予定だという。

7月下旬からは、連結子会社であるポルトガルMitsubishi Fuso Truck Europe社が同社のトラマガル工場で北米、ヨーロッパ向け車両の生産を開始する。現在のところ100台を生産する予定。三菱ふそうトラック・バスは2020年までに電動車両を全面的に導入する計画を立てている。


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三菱ふそうトラック・バス

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